2本のレンズのファーストライト(カリフォルニア星雲とプレアデス星団周辺の星野を撮影)

ここ数日、爽やかな秋晴れが続きました。10月12日快晴の夜、このほど入手した2本の単焦点レンズ、タムロン SP 85mm F/1.8 Di VC USDとオリンパス M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8(フルサイズ換算50mm)のファーストライトを兼ねて、カリフォルニア星雲(NGC1499)とプレアデス星団(M45)周辺の星野を撮影してみました。どちらも開放F値が1.8の明るい単焦点レンズで、特に85ミリは星像性能が素晴らしいレンズです。25ミリも絞り込めばまともになるだろうとの判断で、いずれもf2.8で撮影しました。(月草亭)


画像処理済み画像(左85ミリ・右50ミリ)

撮影機材(カメラ2台を並列同架)

撮影は2台のカメラ(ニコン D810AとHKIR改造のオリンパス OM-D E-M10)をAM5赤道儀に並列同架して行いました。D810Aは、ASIAIR Plusに接続して制御、E-M10はカメラ本体のインターバル撮影です。50ミリの方は、ペルセウス座の2等星ミルファクとアルゴルからおうし座の1等星アルデバランとヒアデス星団あたりまでが写っています。ぎょしゃ座のカペラも見えます。ソフトフィルターを併用して明るい星を強調してみました。

撮影データ
共通 AM5、Siril・Affinity
85ミリ ニコン D810A、タムロン SP 85mm F/1.8 Di VC USD、ISO1600・f2.8・60秒×150(総露出150分)、ASIAIRで制御(ディザなし)
50ミリ オリンパス OM-D E-M10(HKIR改造)、M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8、ISO800・f2.8・60秒×72(総露出72分)、プロソフトンクリア使用


仕様の異なる2台のカメラをASIAIRで同時に制御することができないため、撮影のタイミングを完全に一致させることは不可能です。そこで、サブカメラ(E-M10)の露光中に星が流れることを避けるために、メインカメラ(D810A)のディザリングをオフにします。また、サブカメラの撮影のタイミングが、メインカメラのオートガイドが停止するタイミング、具体的には、プレートソルブが行われる天体導入や子午線反転、PLANモードでの撮影終了のタイミングと重なるのを避けるために、サブカメラの撮影時間がメインカメラの撮影時間内に収まるようにします。子午線反転が避けられない場合には、その間のサブカメラの露光フレームを画像処理から除外します。

画像処理の経験上、特に子午線反転を伴う場合など、顕著なひし形状の背景ムラを生じることがあり、フラット補正と強調処理前の背景抽出を丁寧に行わないとひどい目に遭います。背景ムラは長時間撮影による回転ズレも一因のようです。

ひし形の背景ムラを生じやすい例


Sirilによる画像処理では、中間ファイルの生成・保存のために大量のストレージ容量を必要とします。今回のフルサイズ250フレームのスタックのために、何と140GBものストレージを使用しました。場合によっては、Sirilの作業領域を外付けSSDに設定するなどの対策が必要になりそうです。

Sirilでスタック前・後のストレージ容量の変化

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