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3月, 2024の投稿を表示しています

ポン・ブルックス彗星

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 昨晩久しぶりに晴れてポン・ブルックス彗星の撮影ができました。  いつも撮影している三朝高原は北西方向に倉吉の光害があるので、今回は関金町の農業大学西側の大山方向が開けた場所で撮影しました。 松本 博久  2024.3.29 19:30:26~  EOS-R6改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ F2.8 ISO2000 露出15秒X46 露出合計11.5分  アストロノミックCLSフィルター マークX赤道儀  2024.3.29 19:35:50   Sony α7Ⅲ改造カメラ シグマ85mmF1.4DGDN F1.4 ISO1600 露出4秒 三脚固定1枚画像 

植田正治美術館にて星景写真

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 3月15日に伯耆町の 植田正治写真美術館 前にて星景写真を撮りましたので撮影の様子を紹介させていただきます。  今回使った7台のカメラの設置の様子です。  それぞれのカメラの作例を紹介します。 1. Sony α9 サムヤン75mmF1.8 ISO640 F2.8 30秒 比較明合成 露出合計49分   飛行機の光跡が2本入りました。 2. EOS-R8 EF100mmF2  ISO800 F3.5 30秒 比較明合成 露出合計20分 3. Sony α6400 タムロン11-20mmF2.8 ISO800 11mmF3.5 30秒 比較明合成 露出合計38.5分   画面中央上にしし座が昇っています。 4. Sony α7R4 FE100-400mmF4.5-5.6  ISO1600 203mmF5.6 30秒 比較明合成 露出合計21分   月齢5.1の月明りが大山を照らしていました。 5. EOS-R7 RF-S10-18mmF4.5-6.3 ISO200 10mmF4.5 20秒 比較明合成 露出合計44分   月とオリオン座が沈む様子です。 6. Sony α7C TTArtisan11mmF2.8魚眼 ISO320 F2.8 20秒 比較明合成 露出合計26分   冬の大三角と月が沈む様子です。 7. Sony α6400 タムロン11-20mmF2.8 ISO320 11mmF2.8 20秒 比較明合成 露出合計15分   今回画面右下を車がよく通過した為、影響の少ないコマの短めの合成になりました。  今回は半月前の月でしたが、雪山の大山の星景色を撮るには満月前後の明るい月明りの日の方が撮りやすいです。なかなか大山がすっきり晴れた月明りの快晴の夜がありませんが、またチャンスをみて撮影したいと思います。  この場所を少し上がった 大山まきばみるくの里 も定番の撮影ポイントです。 松本 博久

3/18の12P/Pons-Brooks

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 3/18夕方、月齢8の月明りと切れ切れの雲が全天の半分程度に出ていて透明度も悪い空でしたが、12P/Pons-Brooksがどんな状況か知りたく撮ってみました。  赤道儀の設置は北極星が雲で見えなかったため、木星を使って極軸合わせを行い、12Pを導入、恒星時駆動でガイド。彗星の尾写りが悪い。(前田 式部)    データー   撮影日時 3/18 19:34 露出35秒   望遠鏡 ペンタックス 75EDHF RC0.72 f=360mm   赤道儀 ビクセン GP2   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200

デジタル天文体験会【報告】

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 3月16日(土)16時~21時で、「デジタル天文体験会」を鳥取市さじアストロパークでおこないました。  この会はデジタル機器を使って、気軽に星空や宇宙を楽しむことを目的に、若者や女性を対象として、鳥取天文協会青年部の主催でおこないました(この事業は、「若者☆星取県」実践活動支援補助金を活用して実施しました)。  まずは講師の古屋昌美さんに、たのしい天文アプリを紹介していただき、全員で「星座表」というアプリを体験。空にかざして星座などがわかる体験をしました。その後、スマホを使った星の撮影についても説明いただきました。  その後、今話題の「Seestar S50」を使い、太陽をとらえるデモを鳥取天文協会青年部の坂本さん、山﨑さんがおこないました。  合わせて、スターセンス・エクスプローラー、ATOM Cam 2についても簡単に紹介しました。  夕食と休憩後、いよいよ外での実践。スマホでの星の撮影をしつつ、月の撮影体験、スターセンス・エクスプローラーやSeestar体験をおこないました。  外では約1時間半に渡り、活動していただきましたが、皆さんが熱心に取り組み、あっという間に時間となりました。  今回は天気にも恵まれ、予定通り、いろいろな体験をしていただくことができました。星や宇宙に興味がある人は一定層はいらっしゃる、ということを再認識し、皆さんと楽しいひとときを過ごすことができました。  今回のイベントは、坂本さんと山﨑さんの若いパワーに依るところが大きな取り組みとなりました。若い力で、さらに星取県を盛り上げてもらえればうれしいです!(事務局 Ori)

おとめ座のNGC4216

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  投稿者:ASHI58 天体写真  おとめ座銀河団の中心付近にある、渦巻銀河NGC4216です。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月14日21:59 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×28枚、ダーク PixInsight,GX,CC,BXT,NXT,CS,Steraimage 板垣氏が1/4に発見した超新星の位置(アストロアーツ)

おおぐま座のNGC3718

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  投稿者:ASHI58 天体写真    おおぐま座北部銀河団の一部の棒渦巻銀河NGC3718です。  この日は高度が低く、透明度の低い空でした。  中央を横切る暗黒帯を精緻に出すには、もっと時間をかける必要があります。 この時期、だんだん気温が上がってきますが、黄砂やPM2.5、花粉が飛散して、特に低空では透明度の低い空になります。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月13日20:58 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×22枚、ダーク PixInsight,GX,SPCC,BXT,NXT,CS,Steraimage

りょうけん座のM51子持ち銀河

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  投稿者:ASHI58 天体写真  春の銀河の季節になりました。定番のりょうけん座M51子持ち銀河を撮ってみました。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月14日0:51 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×23枚、ダーク PixInsight,GX,SPCC,BXT,NXT,CS,Steraimage

3/15未明のV4370 Oph (TCP J17395720-2627410)

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 3/15未明にV4370 Ophを撮ってみました。赤い色が印象的です。  この天体はUT 03/10.7754 (JST 03/11 03:36)ごろ群馬県の小嶋正さんがCBATに発見報告し、続いてその他数名の独立発見者がCBATに発見報告した TCP J17395720-2627410 mag11.5 U Oph(TNS AT 2024ecs)で、UT 03/10.84 (JST 03/11 05:09)ごろには広島大学(1.5m望遠鏡かなた)が分光観測を行い ATel16521 にHe/N型新星として報告されています。発見報告が朝方未明にも関わらず夜が明けるまでには新星と確定。この素早い対応には驚きました。  この新星はV4370 Ophと決まりました。(前田 式部)    データー   撮影日時 3/15 04:41 露出40秒   望遠鏡 ペンタックス 75EDHF f=500mm   赤道儀 ビクセン GP2   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※トリミング

3/13夕方の12P

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 私も挑戦してみました、昨日は外に出たら山が真っ白で透明度が悪そうだったので久しぶりに峠越えをしました。(八木谷 祐一)  撮影日:2024-03/13   19時22分19秒  露出:400秒、ISO=3200  カメラ:EosRP  レンズ:KOWA350、f=350㎜、F=4  フィルター:Astro type1  赤道儀:タカハシEM11Temma2Jr  撮影地:岡山県

3/13夕方の①TCP J03271877+0557433、②12P、③13P

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 3/13夕方の① TCP J03271877+0557433 、②12P/Pons-Brooks、③13P/Olbersを撮ってみました。今日もなぜか透明度がよくない。(前田 式部) ① TCP J03271877+0557433  UT 03/10.4260 (JST 3/10 19:13)ごろ三重県の中村祐二さんがCBATに発見報告したTCP J03271877+0557433 mag14.7 U Tauです。透明度が悪いのと、機材が小さいこともあって写りが悪い。   撮影日時 3/13 20:20 露出80秒 (画像:トリミング) ② 12P/Pons-Brooks  長い尾が出ているのだけれど淡いうえ、低空で透明度が悪く、写りが悪い。  撮影日時 3/13 19:25 露出35秒 ③ 13P/Olbers  撮影時間が遅くなり、低空の透明度の悪いガスの中薄い写り。  撮影日時 3/13 20:38 露出60秒 (画像:トリミング)   共通データー  望遠鏡 ペンタックス 75EDHF RC0.72 f=360mm  赤道儀 ビクセン GP2  カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200

かみのけ座のM64黒眼銀河

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  投稿者:ASHI58 天体写真  中央の暗黒帯が人の眼のように見える黒眼銀河です。暗黒帯の細部が見たくて撮影してみました。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月13日22:50 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×17枚、ダーク PixInsight,GX,SPCC,BXT,NXT,HDMRT3,Steraimage
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かに星雲M1(715MC+RASA8) 投稿者:ASHI58 天体写真    精緻なフィラメント構造が見出しの機器の組み合わせでどの程度出るかテストしました。PM2.5が普段の3倍近くあり、月の近くのあまり透明度のよくない空でした。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月14日20:16 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×28枚、ダーク PixInsight,GX,SPCC,BXT,NXT,CS,STX,Steraimage  

3月13日の星空活動(彗星と銀河の撮影、二兎を追う)

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土曜日あたりまでいい天気が続きそうです。3月13日は、薄明終了直後の三日月の月明かりの中、ポン・ブルックス彗星とM31のツーショット、次いで春の銀河のツーショット・スリーショットを撮りました。(月草亭) ポン・ブルックス彗星とM31 ポン・ブルックス彗星とM31 近くの三日月と山の向こうの鳥取市街の明るさの影響で、 彗星も銀河 も なかなか位置を特定できず、SkySafariを頼りに少しずつレンズを向ける方向を変えながら、試し撮りした中の1枚です。PhotoshopのRAW現像でかすみ除去を行い展開、RC AstroのGradient X Terminatorを最初とレベル補正の後に適用、最後にNoise X Terminatorを適用して仕上げました。ペンタックスK-1 Ⅱ内蔵のアストロトレーサーだと、135mmレンズ使用の場合2分40秒程度天体を追尾できます。 (データ) 撮影日時 2024.3.13 19:36 撮影地 自宅(八頭町郡家) カメラ ペンタックスK-1Ⅱ レンズ SMC PENTAX-A* 135mm F1.8 露 出 ISO800・f4・30秒(ケンコー・スターリーナイトフィルター使用) その他 三脚固定(アストロトレーサー使用)、Photoshop 2024で画像処理(RC Astro プラグイン・フィルター使用) 春の銀河 おおくま座・M81とM82  |   しし座・三つ子銀河  ASIairアプリで撮影計画 銀河の撮影では、ASIair PLANモードで撮影計画を立てました。SkyAtlasで星図を表示させ、赤線で描かれた写野枠をドラッグすることで構図を決定することができます。この機能を活かし、同一視野に収まりの良い2種類5天体を撮影しました。銀河の写りはともかく、GXTの効果で背景のニュートラルグレー具合に満足しています。 (データ) 撮影日時 2024.3.13 20:33〜23:35 撮影地 自宅(八頭町郡家) 赤道儀 ZWO AM5 鏡筒  タカハシε-160ED(εエクステンダー160ED使用、800mmF5) カメラ  ZWO ASI 294MC pro(IDAS NGS1フィルター使用) ASIAIRアプリによるオートガイド撮影(PLANモード)、Stella Image 9(ダーク・フラット補正、コンポジット)、Phot

春の銀河・星雲 連続ショット

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昨夜(3月10日〜11日)、ZWO ASIAIR PlusのPLANモードで、春の7天体を連続撮影しました。iPadの画面上で、天体の高度や子午線反転のタイミングが確認できてとても快適です。M81からM51までの6天体撮影中は鏡筒はずっと西側、最後のM104導入のタイミングで望遠鏡が東側に反転しました。天体追尾途中の子午線反転がなく、効率的に撮影できたと思います。絶対朝まで快晴だと思っていましたが、雲襲来のタイミングが何度かあって、ボツになったカットがかなりあります。 いつも撮影直前の薄明時にスカイフラットを撮っていますが、ASIAIRアプリで一眼レフカメラの絞り優先オート撮影のように露光時間が選べるので重宝します。今回、ダーク撮影時に光線漏れがあったので、翌朝、フイルムカメラ時代に使っていたダークバッグの中にCMOSカメラだけを入れて、ダーク撮影を行いました。 (データ) 撮影日時 2024.3.10 20:03〜2024.3.11 2:50 撮影地 自宅(八頭町郡家) 赤道儀 ZWO AM5 鏡筒 Askar FRA400(400mmF5.6) カメラ ZWO ASI 462MC(ZWO UV/IRカットフィルター使用) ASIAIRアプリによるオートガイド撮影(PLANモード)、Stella Image 9(ダーク・フラット補正、コンポジット)、Photoshop 2024(RC Astro プラグイン・フィルター使用)で画像処理 撮影計画(最後のM104導入時に赤道儀が反転) M81(180秒✕6・総露出時間18分) M82(180秒✕17・総露出時間51分) NGC4565(180秒✕20・総露出時間60分) M97(180秒✕20・総露出時間60分) M101(180秒✕14・総露出時間42分) M51(180秒✕20・総露出時間60分) M104(180秒✕15・総露出時間45分) 月草亭(離れ)で稼働しているiPadの画面を、母屋のテレビにAppleTV経由でミラーリングしてみました。進行状況をリアルタイムで確認できますが、iPadの(もちろん望遠鏡も)操作はできません。実用面ではあまり意味がありませんね。 ASIAIRでの撮影に入る前に、欲張って135ミリレンズを付けた2台の一眼レフカメラ(赤道儀追尾のニコンD810Aとアストロトレーサー追尾のペン

葉巻銀河M82とスターバースト

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 投稿者:ASHI58 機材情報 天体写真    おおぐま座の葉巻銀河M82です。近くのM81の重力により、中心部から極方向に向かって、電離した水素ガスのスターバーストによる「スーパーウィンド」が見られます。  ZWO社の新発売のASI715MCを、RASA8のIDASフィルターケース内部に食い込ませるアダプターを3Dプリンタで製作して撮影しました。ASI715MCの1.4μm四方のピクセルサイズと、F2のRASA8の明るさを組み合わせた画像です。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月10日20:18 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 5分×17枚、ダーク PixInsight,GX,SPCC,BXT,NXT,HDRMT,CS,Steraimage   IDASのフィルターケースに格納するASI715MC用のアダプターリング 写真右側のテーパーリングの代わりに使用し、ASI715MCのセンサー窓側の筺体をねじ込む

ソンブレロ銀河

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 投稿者:ASHI58 天体写真   おとめ座のソンブレロ銀河です。  風が強く、気流もよくないのか、 AdvancetVXのガイドも不良で、半分くらいの画像を拾いました。帽子よりUFOに見えます。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2024年3月10日21:00 R200SS,extenderPH,ASI585MC,QuadBP,AdvancetVX 3分×29枚、ダーク、フラット PixInsight,drizzle2,gx,cc,bxt,nxt,hdrmt6,SXT,SteraImage