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11月, 2023の投稿を表示しています

各フィルターによる馬頭星雲の撮り比べ

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今回は馬頭星雲の撮り比べを紹介します。  共通データ   α7Ⅲ天体改造カメラ Canon400mmF2.8+1.4Xテレコン 560mmF4 ISO12800 マークX赤道儀 各フィルターに合わせて露出時間を調整しバックの色をRAW現像で調整したコンポジットなしの1枚画像です。 IDAS HEUIBⅡ 露出20秒 オプトロン Moon&Skyglow 露出25秒 IDAS NGS-1(D3) 露出35秒 オプトロン CLS  露出50秒 Astronomic CLS  露出50秒 サイトロン CBP  露出60秒 IDAS LPS-V3  露出70秒 オプトロン UHC  露出70秒 サイトロン QBP  露出70秒 オプトロン L-eNhance  露出100秒 松本 博久

バラ星雲をPixInsightで処理してみました。

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 何とか少しでも前に進めたらと、古都さんに教えていただきながら、試行錯誤を繰り返し、現時点で完成の処理としました。  行った処理はPixInsightでWBPP(コンポジット等)、DBE(背景処理)、SPCC(衛星画像データによる色合わせ)、HDRMT_Layer5(精細化)、Starnet2(星を薄く)を行いました。(足利 裕人)  データ   一角獣座バラ星雲   2023/11/22 鳥取市河原町小倉   RASA8,IDAS NB1 Di,ASI294MC-PRO,EQ6R   ASI-PLUS、ASI120MMガイド撮影 3分×48枚、ダーク、フラット

東京で見た「月と木星」

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 東京はこの時期になるとすぐ暗くなってしまって出かける気が起きず、代わり映えのない写真ばかりですみません。  東京は鳥取より20分くらい早く日没になってしまいます。  今は木星がよく輝いていますね。東京の明るい空でも力強く輝いています。  最近撮ったものを掲載します。(安部 好史) 2023年11月24日 2023年10月28日 2023年11月22日 2023年11月22日

各フィルターによるM42の撮り比べ

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 今回10種類のフィルターによるM42の撮り比べを行いましたので紹介させていただきます。  共通データ   α7Ⅲ天体改造カメラ Canon400mmF2.8+1.4Xテレコン 560mmF4 ISO12800 マークX赤道儀  各フィルターに合わせて露出時間を調整しバックの色をRAW現像で調整したコンポジットなしの1枚画像です。  露出時間の短いフィルターから紹介します。 IDAS HEUIBⅡ 露出15秒 オプトロン Moon&Skyglow 露出20秒 ケンコーSTARRY NIGHT等の星景写真用の光害カットフィルターに相当するフィルターでIDAS LPS-P2やNGS-1の効果を軽くした感じです IDAS NGS-1(D3) 露出25秒 オプトロン CLS  露出35秒 Astronomic CLS  露出35秒 サイトロン CBP  露出40秒 IDAS LPS-V3  露出45秒 オプトロン UHC  露出45秒 サイトロン QBP  露出45秒 オプトロン L-eNhance  露出90秒  次回は馬頭星雲を同様に写した撮り比べを紹介する予定です。 松本 博久

鳥取天文協会オリジナルカレンダー2024ができました

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鳥取天文協会では、昨年よりオリジナルカレンダーを作成しており、この度2024年版を作成しました。会員が鳥取県内や近隣で撮影した星景・天体写真を素材にした力作揃いです。以下のURLよりご自由に閲覧・ダウンロードしてご活用ください。 カレンダーは、月曜始まり日曜始まりの2種類あり、A3サイズでのプリントに対応する解像度で作成しています(PDF・28.1MB)。単月カレンダーの他、表紙のみ年間カレンダーとしてご活用いただけるよう、A2サイズのポスタープリントに対応する解像度で作成し、別ファイルで作成しました(PDF・3.3MB)。    https://drive.google.com/drive/folders/1shu6szJcMCJset7ZV6WyPuZx-OzTvFiQ (月草亭)

望遠レンズの作例2

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 望遠レンズによる作例の続きができましたので、紹介させていただきます。 松本 博久 馬頭星雲からM42付近 α7Ⅲ改造カメラ Canon400mmF2.8 マークX赤道儀 LPS-V3フィルター ISO12800 露出45秒X42 NGS-1フィルター  ISO6400  露出45秒X40 10秒X16 3秒X16 馬頭と周辺の淡い部分はLPS-V3で撮影し、M42の部分はそのままでは白飛びして美しくないので、NGS-1フィルターで段階露光して作成した画像をフォトショップで周辺をぼかして不透明度を調整して馴染ませて貼り付けて合成しています。 勾玉星雲・IC405、IC410 EOS-R6改造カメラ Canon400mmF2.8 マークX赤道儀 Lエンハンスフィルター ISO12800 露出90秒X17 露出合計25.5分 バーナードループ付近 α7Ⅲ改造カメラ Canon400mmF2.8 マークX赤道儀 Lエンハンスフィルター ISO12800 露出90秒X17 露出合計25.5分 クラゲ星雲~モンキー星雲付近 EOS-R6改造カメラ Canon400mmF2.8 マークX赤道儀 Lエンハンスフィルター ISO12800 露出90秒X16 露出合計24分 レムナント Sh2-240 EOS-R6改造カメラ Canon300mmF2.8 マークX赤道儀 Lエンハンスフィルター ISO12800 露出100秒X27  オプトロンUHCフィルター ISO12800 露出60秒X12  露出合計57分

リゲルと魔女の横顔星雲とその周辺

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 オリオン座のリゲル、エリダヌス座の魔女の横顔星雲IC2118周辺部をf237mm APS-Cで撮影しました。星雲やガスの他に、銀河もたくさんあって大変賑やかな領域です。 青く明るく輝くのはリゲル。魔女の横顔星雲は、このリゲルによって照らし出されています。 この写真は口径わずか55mmの屈折望遠鏡で4時間40分かけて撮影しました。 ■撮影データ  撮影日:2023.11.20 23:21~  撮影地: 大山町総合文化スポーツセンター駐車場  赤道儀:ZWO AM5  鏡筒: Vixen FL55SS + REDUCER HD 55 + FLATTENAR HD F4.3 f237mm  カメラ:ZWO ASI2600MC Pro -10℃冷却   フィルタ:UV/IR Cut  露出:280分(300秒 × 56枚)  オートガイド:ZWO ASI120MM mini f130mm  撮影機材:ASIAIR Plus  画像処理:PixInsight, LuminarNEO, PhotoshopCC ■ PixInsightの画像処理の流れ WBPP( W eighted B atch P re P rocessing)でライトフレーム56枚と、インテグレート済みのダークフレーム1枚をまとめて処理しました。Vixen FL55SSは周辺減光極めて少なくAPS-Cでの撮影ならフラットフレームは撮りません。 撮影途中で子午線を越えたため鏡筒反転しています。PixInsightはインテグレート(コンポジットのこと)するときにプレートソルビングまでやるので写野が回転していても問題ありません。 子午線越えの鏡筒反転もasiairのmeridian flipで、すべて自動でやってくれます。 ダーク補正、プレートソルビングによる56枚のインテグレート、Drizzle、オートクロップが全部終わるまでに44分33秒掛かりました。(Mac Studio M1 Maxにて) 次にABE( A utomatic B ackground E xtractor)背景ムラを除去します。 他の鏡筒(Vixen FL55SS以外)では、フラットフレームで補正かけますが、この場合ABEでは背景が綺麗になりません。その場合はDBE( D ynamic B ackground E xtractor)を使っ

国府町コミュニティセンターでの「星を見る会」

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  11月19日(日)18:00~19:20、一般の参加者を対象とした「星を見る会」を、鳥取市国府町にある国府町コミュニティセンターでおこないました。 室内で今夜の見どころを紹介  この会は、主催が 鳥取市教育福祉振興会と鳥取天文協会、協力が鳥取市さじアストロパークで、昨年から始めた取り組みです。親子10組で募集し、定員いっぱいの10組33人の参加がありました。スタッフは石谷会長、門脇さん、足利さん、坂本さん、事務局の宮本・織部の計6人、施設側2人でした。  会の冒頭、石谷会長のあいさつがあり、その後、事務局の宮本が今夜の見どころを紹介しました。 あいさつする石谷会長  その後、外に出て、まずは目で見た星空を見上げました。解説は鳥取天文協会の若きエース・坂本さん。参加者は歓声を上げながら、木星や土星などを目で見つけていました。 坂本さんの説明を受けながら、目で星空を散策  そしてついに、望遠鏡での観察がスタート! 月のでこぼこ、土星の輪っか、木星のしましまなど、いろいろな天体の姿を望遠鏡で堪能いただきました。  初めて見る月のクレーターなど、参加者の皆さんには印象深い体験になったことと思います。終了時刻となる頃には、だんだんと雲が広がり、会の終わりとともに空はほぼ雲に覆われました。  鳥取市中心部から車で10分程度の場所ですが、さすがは星取県。きれいな星空が楽しめました。そんな鳥取に暮らしていても、ふだんはなかなか星を見上げる機会もありませんので、これからもこういう取り組みを進めていきたいものですね。(Ori) 最後に、国府町コミュニティセンター自慢の15cm屈折望遠鏡ドーム前にて、スタッフで記念撮影

エウロパとその影の撮影

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バタバタしていてようやく11月8日に撮影した木星の画像を処理しました。 撮影地はさじアストロパークの前庭です。 今回初めて「AstroSurface」というソフトを使ったのですが、「AutoStakkert!3」 と「Registax6」を合わせたようなソフトで、多分慣れればこっちの方が使いやすい んだろうなという印象を受けました。 添付画像は、AstroSurfaceで良像判定、スタック、ウェーブレット処理、 StellaImage8でオートストレッチ、Photoshop、Lightroomで最終調整したものです。 気流がひどくてあまり解像しなかったのですが、まあまあ見られるくらいかなという 感じになりました。 機材的にはいいと思うんですけどね。シーイング大事です。 機材は EM-200Temma μ-210(2xバロー+ZWO ADC+ASI462MC) です。 調子に乗って月面と金星も撮ったので、あとでゆっくりソフトの勉強がてら処理して みようと思っています。(森山 慶一)