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9月, 2023の投稿を表示しています

TCP J17274332-1612188 (TNS AT2023qql)

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 私も前田さんにアドバイスをいただきながら撮ってみました。前田さんと同じくらいにトリミングしてみましたが私のは少し暗めですね。(八木谷 祐一)  撮影日時:2023/09/24  19時47分40秒~露出20秒、ISO=6400  機材:ビクセンAX103S+0.77RD、f=635㎜、F=6.1  カメラ:EosRP

9/24夕方のTCP J17274332-1612188 (TNS AT 2023qql )

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 9/24夕方、月齢9の明るい月ですが久しぶりの晴れなので、近くの農道脇に出てUT8/24に発見されたTCP J17274332-1612188(TNS AT 2023qql)[ブラックホール候補をホストする新しい低質量X線連星(LMXB)のアウトバースト]を8/27、9/3に続き、9/24に撮ってみました。  珍しい貴重な現象のようで可視光、X線、γ線、赤外線、電波、サブミリ波などマルチバンドでの観測がされていて、その結果がATelに次々と報告されています。(ATel 16205~16211,16215~16217,16219,16225,16228,16230~16232,16235,16238,16242~16245)(前田 式部)    データー   撮影日時 9/24 20:08 露出35秒   望遠鏡 カサイ 110ED ×0.8レデューサー f=616mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理とトリミング

9/24のSN 2023ixf

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 9/24夕方、月齢9の明るい月でしたが久しぶりの晴れなので近くの農道脇に出て、5/20におおぐま座のM101に発見されたSN 2023ixfを撮ってみました。AAVSOでライトカーブを見ると8月上旬頃に急速に減光した後、緩やかな減光となり現在15等近くにまでなっているようですが、まだこの望遠鏡でもしっかりと写ってきました。(前田 式部)    データー   撮影日時 9/24 19:37 露出45秒   望遠鏡 カサイ 110ED ×0.8レデューサー f=616mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理とトリミング  

RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターによる画像処理(アンドロメダ銀河)

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「天文ガイド」10月号で紹介されている、RC ASTROブランドの画像処理ツールを使って画像処理をしてみました。 使ったのは、傾斜カブリの修正に使用するGradient X Terminator(以下GXTと略記)、恒星像だけを小さくシャープにするStar Shrink(以下Ssと略記)、天体画像から恒星像だけを除外するStar X Terminator(以下SXTと略記)、ノイズ低減処理を行うNoise X Terminator(以下NXTと略記)の4種類です。いずれも、Photoshopのプラグイン・フィルターとして使えますので、Photoshopユーザーにとっては使い勝手のいいツールです。 大きな画像はこちらから(各画像のタイトルをクリックしてもご覧いただけます) 1.Gradient X Terminatorで傾斜カブリを修正する 処理に用いた画像は、8月22日のポニー牧場夏キャンプ天体観察会の際、電子観望と並行して行ったM31のライブスタック画像(PNGフォーマット)です。元画像(図2)は、北東から昇って間もないM31をライブスタックしたもの(ASI 294MC pro・250 mmF4.9・ZWO AM5・オートガイドあり、-10℃冷却・Bin1・Gain390・30s・総露出時間10m、Dark・Flat・Bias補正あり)で、完成画像(図1)と比較して見るとよくわかりますが、左下に傾斜カブリが見られます。そこでまず、元画像を複製したレイヤーに対してGXTを弱めに施します(図3)。 (図1)画像処理後の画像 (図2)ASIairのLiveStackで保存された元画像 (図3)Gradient X Terminatorで傾斜カブリを処理 2.Star Shrinkで恒星像を小さくシャープにする 以下、SsとSXTを順に施していきますが、元画像ではなく、GXTを施したレイヤーの複製に対して行います。複製は3つ(Ss用に1つ、SXT用に2つ)作っておきます。複製したレイヤーの名前はわかりやすいものに変更しておくと、あとの処理が楽です。 Ssはデフォルト設定のまま施しています(図4)。 (図4)Star Shrinkで恒星像をシャープに 3.Star X Terminatorで天体画像から恒星像を除外する SXTには、Large Tile Overlapという

細い月と明けの明星

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朝起きて外へ出て見ると、月齢27.7の月と明けの明星が綺麗だったので、スマホで手持ち撮影しました 薄明に浮かぶ地球照の見える細い月と惑星の並んだ景色は、いつ見ても綺麗だなあと思います 2023.9.13 5:04、iPhone 11 Pro 広角カメラ26mm、ISO1600 f1.8 1/15sec.(月草亭) 

9/9のC/2023 P1(Nishimura)を雲の隙間で固定撮影

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 9/9は天候が悪く、見えないかもわからないのに重い機材で体に無理をかけたくないし、ダメもとで古いデジカメにフィルム時代の古い135mmレンズを付けて、三脚固定でC/2023 P1(Nishimura)を撮るべく、湖山池の畔に出かけてみました。  相変わらずこの日も彗星方向は厚い雲に覆われていましたが一時的に雲の隙間ができて、その存在のみは確認出来ました。この後雲に隠れそのまま夜が明けてしまいました・・・残念。(前田 式部)    データー   撮影日時 9/9 04:39 露出5秒   カメラ キヤノン EOSkissX ISO1600   レンズ ペンタックス135mm   三脚固定撮影    ※画像処理あり

9/7のC/2023 P1(Nishimura)

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 9/7のC/2023 P1(Nishimura)を撮ってみました。湖山池の畔に撮りに出ましたが、雲が多く撮影中も頭上の黒い雲から何回か雨がパラパラ、傘をさして機材を守りながらの撮影。彗星方向の雲の動きが遅く、彗星がなかなか姿を見せてくれない。雲の隙間で薄雲を透しての画像です。(前田 式部)    データー   撮影日時 9/7 04:37 露出10秒   望遠鏡 ペンタックス 75EDHF RC0.72 f=360mm   赤道儀 ビクセン GP2   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理あり

西村彗星(C/2023P1)

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 遅ればせながらやっとゲットしました。(八木谷 祐一)   撮影日:2023/09/07  04時29分59秒~20秒露出  ISO=6400   カメラ:富士X-T30(IR改造)   鏡筒:KOWA、f=500㎜、F=5.6   赤道儀:タカハシEM-11Tennma2JR   フィルター:ASTRO Type①+Moon&Sky Glow   撮影地:岡山県美作市

9/3のTCP J17183380-3123452(TNS AT 2023rdr)

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 UT9/01.9818(JST 9/2 08:33)ごろCBATに発見報告された TCP J17183380-3123452 mag12.6 u Sco Jacques (TNS AT 2023rdr )を9/3撮ってみました。少し赤い色をしています。(前田 式部)  ※RawデータのG画像から測光すると、13.3等(2023 09 03.4744 UT)でした    データー   撮影日時 9/3 20:24 露出35秒   望遠鏡 カサイ 110ED ×0.8レデューサー f=616mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理とトリミング

9/3のTCP J17274332-1612188(TNS AT 2023qql)

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 UT8/24に発見された TCP J17274332-1612188 (TNS AT 2023qql ) [ブラックホール候補をホストとする新しい低質量X線連星(LMXB)のアウトバースト]を8/27に続き、9/3も撮ってみました。  とても珍しい貴重な現象のようで、可視光、X線、γ線観測に加え電波観測も始まり、マルチな観測が行われています。(前回の ATel 16205~16211、16215,16216 報告に加え、 ATel 16217 , 16219 , 16225 の報告もされています。)(前田 式部)  ※RawデータのG画像から測光すると、12.8等(2023 09 03.4860 UT)でした  データー   撮影日時 9/3 20:43 露出40秒   望遠鏡 カサイ 110ED ×0.8レデューサー f=616mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理とトリミング

ASIAIRの赤経赤緯指定による導入 - C/2023 P1(Nishimura)

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 鳥取天文協会でもC/2023 P1(Nishimura)を撮影する人が増えています。 しかしASIAIRの彗星データベースには2023/9/3現在、この彗星が登録されていません。 ですがデータベースにない天体は赤経赤緯を直接指定して導入することができます。 まずターゲットの彗星の情報を確認します。(私はSkySafariを使っています) 日付と時刻を指定して彗星の位置(赤経:Right Ascensionと赤緯:Declination)を調べます。 ASIAIRはPreviewモードにして赤経赤緯が表示されているエリアをタップします。 まずは赤経から。hh,mm,ssを設定しDoneをタップ。 続いて赤緯。dd,mm,ssを設定しDoneをタップ。 赤経と赤緯を設定したらGOとタップすると指定の位置に赤道儀が動きます。 MountSettingsでGoTo Auto-CenterがONになっていればPlateSolvingで中央に自動導入してくれます。 すでにご存じの方もあるとは思いますが備忘録としてアップしておきます。 (Bergamot Jellybeans)

9/3のC/2023 P1(Nishimura)

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 9/3のC/2023 P1(Nishimura)を撮ってみました。湖山池の畔に撮りに出ましたが、彗星方向に雲が多く動きも遅い、薄明が進み薄雲もかかっていますがこの朝で一番条件が良さそうな時の画像です。右側に薄く長い尾が出ていますが写りが悪い。(前田 式部)  データー   撮影日時 9/3 04:22 露出13秒   望遠鏡 ペンタックス 75EDHF RC0.72 f=360mm   赤道儀 ビクセン GP2   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200    ※画像処理あり

サイエンスカフェ「宇宙産業から考える鳥取砂丘の未来とは」【報告】

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 2023年9月2日(土)、鳥取砂丘フィールドハウスでおこなわれた、山陰海岸ジオパーク・サイエンスカフェ「宇宙産業から考える鳥取砂丘の未来とは」に参加しました(主催は公立鳥取環境大学で、裏で糸引くのはC先生・・・)。講師は今話題の「 鳥取砂丘月面実証フィールド 」を中核的に運営されている、 株式会社amupalo(アミュラポ) の田中克明CEOです。  現在、アメリカの スペースX 社をはじめ、宇宙開発への民間企業の参入が盛んで、現在の市場規模40兆円が、2040年には100兆円、2050年には200兆円になるという成長産業であるといった説明がありました(200兆円は現在の自動車産業の規模だそうです)。  日本でも今年春に民間初の月面着陸を目指した ispace などの宇宙企業が育ってきていて、さらに世界的に月を目指すという動きが盛んになってきています。それは、月に数十億トンもの水がありそうだということが大いに刺激となっていて、それを使い、月で暮らす人の飲料水にすることはもちろん、電気分解することで、ロケットの燃料としても活用でき、地球軌道上のロケットへの補給や火星への中継地としての役割も期待されています。  そして、7月から利用が始まった「 鳥取砂丘月面実証フィールド 」では、これからの月探査や基地建設に向け、様々はテストをおこなう場所として活用が期待されています。実際、2029年頃に月面を走る予定の 月面探査車 のタイヤのテストなどがおこなわれています。月面と鳥取砂丘では、いろいろな条件が異なりますが、鳥取砂丘が月面とどういう風に違っているかをきちんと調べることで、実験データを月面に応用するための取り組みなども現在、進められているそうです。  いろいろな話を聞いた後、鳥取砂丘へ移動してARグラスをかけて月面開発体験もおこないました。アポロの月着陸船が目の前に降りてきたり、20年後の月面都市を探検したりと興味深い体験ができました。鳥取天文協会の会員も石谷会長をはじめ、計7人の参加があり、また中学生や高校生の参加もありました。若い人の参加はうれしい限りですね。 (撮影:石谷会長)  これから鳥取砂丘月面実証フィールド「ルナテラス」がいろいろな開発に活用され、鳥取県の宇宙産業が育っていくとともに、星取県としての活躍がさらに広がっていくことを願いたいですね。(Ori)