投稿者:ASHI58 天体画像 バブル星雲で今年の撮り納め 今年の撮り納めはカシオペア座の散光星雲NGC7635バブル星雲にしました。12/30は19:30に冷気が下りてきて、一気に雲に覆われました。それまでの18:00から1時間半の間に撮影を済ませました。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2023年12月30日18:00 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI294MC-PRO,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×18枚、ダーク、フラット PixInsight、BXT,SPCC,SterImage 中央を拡大しました。
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投稿者:ASHI58 天体画像 彗星 トリオ銀河近くの紫金山彗星0062P 12/30早朝は快晴でした。しし座のトリオ銀河から離れていく紫金山彗星0062P(動きが速いので、72分の撮の間に軌跡が伸びています)です。 月がすぐ近くにあったため、トリオ銀河と彗星のバックグラウンドの明るさに大きな差が生じており、その処理をいろいろ試しました。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2023年12月30日4:00 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI294MC-PRO,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 30秒×144枚、ダーク、フラット PixInsight ABE,BXT,NXT SteraImage
各種デジタルカメラの比較
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先日格安のEOS-R8の中古が出ていたので入手しました。 EOS-R8はEOS6DやEOS-Rに続いて手頃なフルサイズとして今後天体改造カメラ用に注目されると思いますので、今回他のカメラと比較テストを行いました。 今回の撮影の様子です。ISO12800,6400,3200と撮影して比較しました。 ISO12800の比較です。 上の2台が2000万画素で下が2400万画素です。 ノイズリダクションの輝度ノイズ緩和はEOS-R6とR8のデフォルトに合わせてキヤノン機は10で統一しています。 EOS6Dと比べてR6やR8は大分画質が向上しています。またα7Ⅲの画像はJPEGではノイズが極めて少ないですが、RAWでは新しいR8の方が画質が良いようです。またEOS-Rやソニーの新しいα7Ⅳの3000~3300万画素クラスでは大分ノイズが増えてISO12800では苦しくなるので、天体撮影用にはEOS-R6やR8が向いています。 キヤノン機のノイズリダクションの輝度ノイズ緩和は8で統一しています。 ISO6400になるとEOS6Dはまだノイズが気になりますが、EOS-R6やR8は余裕の高画質になります。 キヤノン機のノイズリダクションの輝度ノイズ緩和は7で統一しています。 EOS6Dで今までメインで使われてきたISO3200です。6Dではまだノイズが残りますが、EOS-R6やR8ではすでに過剰クオリティになっています。 番外編としてASI6200MCやASI2600MCのソニーセンサーと同等のピクセルサイズのα7RⅣ 6100万画素のノイズの様子です。 ASIカメラの場合はノイズリダクションを使わないのでノイズリダクションなしとありで比較しました。 ノイズリダクションなしの場合はISO3200でもノイズが多いので、ASIカメラの場合はISO1600以下に相当するたっぷりの露光が必要のようです。 またこのカメラの場合、右のノイズリダクションありの設定では細部の解像度が落ちて甘くなり、せっかくの高解像度が生かせなくなるので、このカメラを天体改造して使う場合はISO1600でノイズリダクションもなしか弱めで使うのが良さそうです。 次にダークノイズの比較です。 ISO3200 4分とISO12800 1分の画面中央部ピクセル等倍の様子です。気温は20℃で
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投稿者:ASHI58 天体画像 馬頭星雲(10/19撮影)の細部を出してみた 馬頭の下の暗い部分も微細構造が見えてきました。 AIDAS NB1 Diフィルターにより、燃える木星雲と馬頭星雲の彩度の差が消えてしまっています。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2023年10月19日3:00 RASA8,AIDAS NB1 Di,ASI294MC-PRO,EQ6R ASI-PLUSガイド撮影 3分×12枚、ダーク、フラット PixInsight,Blur X Terminator、Noise X Terminator、SPCC、SteraImage(明るさ調整) おお、馬頭の左上に白馬がいるではありませんか!
星雲星団作例
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星雲星団の作例が数点できましたので紹介させていただきます。 松本 博久 M42 オリオン大星雲 笠井BLANCA125SED 970mmF7.8 ビクセンSDフラットナー EOS-R6改造カメラ NGS-1(D3)フィルター ISO12800 露出70秒X101 25秒X41 ISO6400 露出15秒X31 5秒X30 露出合計145分 ビクセンSPDX赤道儀 自動ガイド 三朝高原 前回紹介した手法で中心部の白飛びを調整しました。 筒先に黒の細いミシン糸をセロテープで貼っています。 馬頭星雲 笠井BLANCA125SED 970mmF7.8 750mmF6 ビクセンSDレデューサー α7Ⅲ改造カメラ サイトロンCBPフィルター 青も写るようにCBPを採用 ISO16000 露出1分X56 露出合計56分 ビクセンSPDX赤道儀 自動ガイド M45 プレアデス星団 EOS-R6改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ+EF2XⅢ 800mmF6.3 HEUIBⅡフィルター ISO12800 75秒X72 露出合計90分 マークX赤道儀 自動ガイド 明るい星が少しシャープになり光条が綺麗に写るようF6.3に絞り、糸の貼り方を縦方向に調整しました。 このレンズはEF400mmのⅢ型の新しいレンズが出た際にⅡ型の格安中古が多く出回った時期があったので、その時に入手しました。 望遠鏡と比べて長さが短く重さも4キロ弱で手軽に400mm,560mm,800mmと使えるので大変便利です。 比較的コスパの良いキヤノンレンズとしてEF300mmF2.8LIS、EF500mmF4LISが22~30万円位でキタムラ等に出ていて、ISのⅡ型よりも大分安いです。 EF1.4XⅢを使った420mmF4や700mmF5.6でも絞り開放から大変シャープに使えて、107mmや125mmアポ屈折よりもコスパが大分良いので星雲星団撮影用にお勧めします。 ペルセウス二重星団 EOS-R6改造カメラ EF400mmF2.8+2X 800mmF5.6 HEUIBⅡフィルター ISO12800 35秒X55 露出合計32分 マークX赤道儀 F6.3に絞るとシャープ過ぎて面白くなかったので、明るい星に収差の残る絞り開放で撮影しました。 バラ星雲 EOS-R6改造カメラ EF400
RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターによる画像処理2(ハート星雲と胎児星雲)
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12月8日の夜、ハート星雲と胎児星雲を撮影し、RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターを使って画像処理をしてみました。コンポジットとデジタル現像までがStella Imageで、その後は使い慣れたPhotoshopです。傾斜カブリの補正や背景の色調整、恒星と星雲の分離がわずかなオプション設定ででできてしまうので重宝します。 (写真1)完成画像 最終過程で、Noise X Terminator を適用 (データ) 撮影日時 2023.12.8 19:58〜21:58 撮影地 自宅(八頭町郡家) 赤道儀 Vixen SX2 鏡筒 RedCat 51(250mm F4.9) カメラ ZWO ASI 294MC pro(IDAS NGS1フィルター使用) ZWO ASIAIRで撮影(ノータッチガイド)、総露出時間120分(180秒×40枚) Stella Image 9、Photoshop 2024で画像処理 SX2赤道儀をASIAIRで制御しました。毎回オートガイドが不調で、ガイドすればするほど星が流れてゆくので、今回はノータッチガイドです。ワンショットが3分なので、わずかに星が流れています。2時間の撮影が終わると、コンポジットした時にかなり写野が狭まり、窮屈な構図になってしまいました。そもそも、2つの星雲を、250ミリレンズでフォーサーズセンサーに収めるのには無理があったのですが…。 ガイドエラーは、SX2とASIAIR(というか、PHD2)との相性の問題なのか、アプリの設定やガイド鏡の据え付けの問題なのか、はたまた別のことなのか原因は不明です。いずれ検証してみたいと思います。(月草亭) (写真2)元画像(Stella ImageからPhotoshopへ) SIの自動処理モードを初めて使う。ASIAIRのライブコンポジットでダーク・フラット補正済なので楽。 (写真3)Gradiient X Terminator で傾斜カブリ補正と背景の調整 傾斜カブリはあまり目立たなかったので弱めに適用。SIのオートストレッチと同様の効果が同時に得られる。 (写真4)Star Shrink を適用し恒星を小さく (写真5)Star X Terminator を適用して星雲レイヤーを作成 (写真6)写真4と5を「差の絶対値」でブレンドして作成した恒星レイヤー (写
Vixen StarBook TEN の子午線超え
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よく知られているように、Vixen製赤道儀のコントローラーStarBook TENには、鏡筒反転のタイミングを設定する機能があります。メインメニューから「架台の設定」→「子午線超え」→「強制追尾停止(もしくは、自動導入)」と進むことで設定できます。初期設定は、いずれも〝Over 0°〟ですが(写真1)、私の場合、「強制追尾停止を〝Over 30°〟、「自動導入」を〝East 30°〟に設定しています(写真2)。 「強制追尾停止〝Over 30°〟」とは、子午線の東側で導入した天体を、子午線通過後も2時間(West 30°まで)は鏡筒反転せずに、子午線の東側天体と同く鏡筒が西・バランスウェイトが東のポジションで追尾し続けるというもの。「自動導入〝East 30°〟」とは、子午線の東側にある天体でも、子午線通過2時間前以降であれば、子午線の西側天体と同く鏡筒が東・バランスウェイトが西のポジションで天体導入し、子午線通過後も鏡筒反転せずに追尾し続けるというものです。 ここで疑問が生じました。「East 30°より東の天体を導入したとき、East 30°経過時に鏡筒反転のタイミングがやってくるのではないか」ということです。取扱説明書に「鏡筒反転の位置を子午線より東に設定」とあるからです(写真3)。そこで検証を思い立ち、本日実行しました。 (写真1)子午線超えの初期設定 (写真2)設定の実際 (写真3)自動導入(東側)の説明 SkySafariの天体情報とStarBook TENをにらめっこながら、East 30°より東にある天体「さそり座 θ 星サルガス」(写真4)を導入、鏡筒が西側(バランスウェイトが東側)にあります(写真5)。 East30°通過の10:43を過ぎても鏡筒反転はなく追尾を継続 しています(写真6)。 (写真4)さそり座 θ 星の基本情報 (写真5)天体導入時 (写真6)East 30°通過後 子午線を通過し(写真7)、 鏡筒反転のないまま、 バランスウェイトを持ち上げながら 追尾を継続(写真8)、鏡筒反転メッセージに続いてOver 30°の14:43強制追尾停止(写真9)と相成りました。結局、 いずれのポジションで天体導入しても最低でも4時間は鏡筒反転させずに観測や撮影が担保される ことが分かりました(そんなに長時間、赤道儀を稼働させたのは、今日が初めて
M42の白飛び調整法
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今回はフォトショップを使ったM42の白飛び調整法を紹介します。 先日望遠レンズの作例で紹介した画像です。左がLPS-V3で淡い所まで写した画像で、右がNGS-1フィルターで段階露光した画像をM42の白飛び部分にレイヤー1~4の画像を貼り付けて調整した後の画像です。 こちらが白飛び防止に使ったNGS-1フィルターで段階露光した画像です。 左の白飛びした部分にNGS-1フィルターで適正露光した画像を貼り付ける手法です。なげなわツールを選び、白飛びした部分に相当する部分を右の画像で囲みます。 以下に拡大して説明します。 選択範囲を囲った後、境界を調整の所を選び、ぼかしの量を画像を見ながら適度に調整します。 左上の移動ツールを選び、右のぼかした画像をつまんでドラッグ&ドロップで左の画像に貼り付けます。 そのままだとズレていますので、100%に拡大して右上のレイヤーの不透明度を50%にして両方の画像が見えるようにしてから精密な位置合わせを行います。 位置合わせができたら背景の画像と馴染むように不透明度を調整します。今回のレイヤー1は64%にしました。 1枚のレイヤーではまだ調整が不十分ですので、露光を少なくしてNGS-1フィルターで撮影した画像を使ってさらに調整してゆきます。 今回4枚のレイヤーを使いましたのでそれぞれの様子を紹介します。 レイヤーなしの元画像です。 最後に全てのレイヤーを統合すれば最終画像の出来上がりです。 以上今回はM42の白飛び調整法について紹介させていただきました。 松本 博久