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3月, 2025の投稿を表示しています

黄砂の中で撮ったアンタレス付近

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3月27日の未明にさそり座のアンタレス付近の星野を撮影しました。コンポジット前の画像を見ると、明らかに黄砂の影響と見られる輝星の滲みのあるフレームが強弱さまざま多数確認できました。ステライメージでコンポジットすると、まるでソフトフィルターを使用した時のような程よいソフト効果が得られ、クロスヘアの十字光条の効果と相まって、怪我の功名というかこれはこれで気に入っています。 黄砂の影響を受けたアンタレス付近 f2・45秒×120枚(総露出時間90分) 撮影機材 画像処理中の画面(Photoshopのレイヤー構造) 撮影データ  撮影日時  2025.3.27 2:32〜2025.3.27 4:03   撮影地  自宅(八頭町郡家)   マウント  ZWO AM-5    レンズ  Carl Zeiss APO Sonnar T* 135mm F2  カメラ  ZWO ASI 294MC Pro (サイトロン Comet BPフィルター使用)   導入・ 撮影  ASIAIR(オートガイド)   画像処理  StellaImage 10、Photoshop 2025 下の画像は、同じ星域を以前撮影したものです(2021年4月20日)。フォトショップのCamera Raw フィルターのパラメーターにある「明瞭度」と、当時はまだリリースされてなかったRC-Astroのフォトショップ・プラグインフィルターGradient X Terminator(GXT)、Star Shrink(Ss)、Noise X Terminator(SXT)を適用して処理し直してみました。ハイライトが飛んでしまっていますが、色合いや解像感はこちらの方が好きです。空の条件のよい日に再度撮影してみたいです。(月草亭)   処置前(左)と処理後(右) (RedCat 51・Nikon D810A)

電視観望用モニターのケース

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 投稿者:ASHI58  大きな星雲や銀河は直視できますが、白っぽい小さな薄い雲のようにしか見えません。カメラで撮影すると、色づいてはっきり見えますが、準備に高価な機材や時間、知識、技術等が必要でした。  これを打破したのが、VesperaやDwarf、SeeStar等の自動導入・オートフォーカス・自動撮影経緯台です。極軸合わせやアライメント、ピント合わせ、オートガイド、画像処理等の複雑で高度な天文知識や経験を必要とせず、天体撮影のしきいを下げました。  これらの機材により、直視による惑星や恒星が中心の観望会に、星雲や銀河の電子観望を手軽に加わえることが可能になりました。  ここでは紙芝居のように撮影中のライブスタック画像や、あらかじめ撮影された画像を観望会の参加者に示すケースを作りました。観望会では三脚にセットします。  扉を閉じると、以下のようになります。東播の名産「揖保乃糸」の素麺の箱のふたは味があるので、そのまま利用しました。

大観望会にて M42と流星痕?

八頭町の山崎です。 大観望会の写真を処理していたら流星痕?のようなものが写っていたので動画にしてみました。大気の流れで渦を巻いて消えて行っているように見えます。 小さい流星でも流星痕が残ることがあるんでしょうか? カメラ:EOS RP レンズ:EF200mm f2.8L 200mm、f2.8、30s、ISO3200、2025/3/22 20時頃 1枚撮り、ポラリエ追尾、プロソフトンクリア、連続撮影7枚をトリミング後に動画変換

3/24に発見されたいて座新星(TCP J18022164-3310319)

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 UT 03/24.0555 (JST 3/24 10:20 )ごろロシアの Stanislav Korotkiy他(NMWサーベイチーム)がCBATに発見報告した TCP J18022164-3310319 mag12.2 U Sgr を3/27未明に撮ってみました。少し赤い色をしています。この天体については群馬県の小嶋正さんもCBATに独立発見を報告しています。南アフリカ天文台で分光観測( ATel #17108 )され古典新星と確認されています。  ※RawデータのG画像から測光すると、10.5等(2025 03 26.8108 UT)でした  データー  撮影日時 3/27 04:27 露出30秒  望遠鏡 ペンタックス 75EDHF f=500mm  赤道儀 ミザール AR-1  カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200  ※ 画像:トリミング  昨日(3/26)未明は黄砂と強風で観測できず、今日(3/27)未明は風も無く、黄砂も少し少なくなっていたが透明度が悪く、高度の低いところは星が見えない状況で眠い写りとなっています。(前田 式部)

週末の星空活動

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素晴らしい快晴に恵まれた先週末から今週にかけて、春の銀河の撮影や星野のモザイク撮影に挑戦しました。一眼レフカメラと望遠レンズでのモザイク撮影は、位置合わせはうまく行ったものの、フラット補正の失敗で散々でした。いい勉強になりました。 3月21日・春の銀河の撮影機材 ASIAIRのPLANモードで撮影計画を立てる 撮影データ(共通)  撮影日時  2025.3.21 20:41〜2025.3.22 2:57   撮影地  自宅(八頭町郡家)   マウント  ZWO AM-5   鏡筒  タカハシ ε-160ED(εエクステンダー使用・800mmF5 )  カメラ  ZWO ASI 585MC Pro (サイトロン Comet BPフィルター使用)   導入・ 撮影  ASIAIR(オートガイド)   画像処理  StellaImage 9、Photoshop 2025 NGC4145・NGC4151 180秒×12枚(総露出時間36分) NGC5353銀河群 180秒×15枚(総露出時間45分) NGC4527・NGC4536 180秒×15枚(総露出時間45分) M104 180秒×6枚(総露出時間18分) M51 180秒×15枚(総露出時間45分) M101 180秒×15枚(総露出時間45分) 3月22日(土)には鳥取天文協会の大観望会に参加しました。さじアストロパークに12名の会員が集い、お互いの機材や近況を紹介し合ったりして和やかな時間を過ごしました。私は、セレストロン NexStar Evolution 経緯台にAPM 70mm双眼望遠鏡での眼視観望で快晴の星空を満喫しました。StarSense AutoAline での自動導入が快適です。(月草亭) 3月22日・さじアストロパークでの大観望会  

ピンボケふたご座

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   ①クラゲ星雲(スマホ保存)   鏡筒:ビクセンAX103s   赤道儀:タカハシEM11-Temma2Jr   カメラ:Eos6D(HKC改造)  ②ふたご座   カメラ:EosRP   レンズ:EF28㎜(三脚固定)  ①、②をDPP4で加算。  撮影者:八木谷 祐一

大観望会での撮影

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 先日の大観望会で撮影した天体です。(藤原 正勝・二三子) M51  2025年3月22日19時50分06秒~ 300秒露出×20枚 M101  2025年3月22日22時00分36秒~ 300秒露出×20枚 【共通データ】  望遠鏡:ソロモン(焦点距離975㎜)  カメラ:ZWO ASI2600MC  フィルター:サイトロン Dual BPフィルター

大観望会 撮影の様子

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 大観望会での撮影の様子と作例ができましたので紹介させていただきます。 松本 博久  撮影の様子 Sony α7C TTArtisan11mmF2.8魚眼 F2.8 ISO8000 露出30秒 モンキー星雲  2025.3.22 19:27~   Sony α7Ⅲ改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ+2Xテレコン  800mmF5.6  オプトロンUHCフィルター ISO12800 露出60秒X52 露出合計52分  ビクセンSPDX赤道儀 自動 くらげ星雲  2025.3.22 20:35~  Sony α7Ⅲ改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ+2Xテレコン  800mmF5.6  オプトロンUHCフィルター ISO12800 露出60秒X64 露出合計64分  ビクセンSPDX赤道儀 自動 おとめ座銀河団  2025.3.22 22:50~  Sony α7Ⅲ改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ+1.4Xテレコン  560mmF4  HEUIBⅡフィルター ISO12800 露出30秒X98 露出合計49分  ビクセンSPDX赤道儀 自動 M35  2025.3.22 21:47~  Sony α7Ⅲ改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ+2Xテレコン  800mmF5.6  HEUIBⅡフィルター ISO12800 露出30秒X36 露出合計18分  ビクセンSPDX赤道儀 自動 M44 プレセペ星団  2025.3.22 22:21~  Sony α7Ⅲ改造カメラ EF400mmF2.8LISⅡ  400mmF2.8  HEUIBⅡフィルター ISO6400 露出30秒X22 露出合計11分  ビクセンSPDX赤道儀 自動  大観望会での作例に加えて、三朝高原で撮影した作例を追加させていただきます。 バラ星雲  2025.3.21 20:47~  SkyWatcher ESPRIT150ED 1050mmF7 レデューサー 810mmF5.4  Sony α7Ⅲ改造カメラ ISO12800 露出60秒X32 露出合計32分  Astronomic CLSフィルター SPDX赤道儀 自動 M81.82    2025.3.20 22:55~  SkyWatch...

RASA8の黴の除去

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 投稿者:ASHI58  湿度の高い畑に囲まれた小倉の観測所に設置したRASA8の黴の除去を、勇気を出して試みました。高槻氏の4~5mm補正板がずれても、アッカーマンタイプは心配いらないとの言葉に励まされました。黴はまた出ると思うので、何度でも自分で清掃できないといけませんね。  作業前の状態です。補正板の黴や正体不明の白い粉(これも増殖するので黴かな)がたくさん付着しています。  補正板抑えの位置合わせ用にマークを付けていますが、これは不要だったような。  補正板の位置にもマークを付けてはずし、白い粉は掃除器で吸い取った後、ブロアーで鏡筒内から吹き飛ばしました。主鏡はきれいです。  補正板とその中央の補正レンズ上の菌糸の伸びた黴は、無水アルコールでふき取りました。鏡筒内側の白い粉をアルコールでふき取ったら、黒の塗料が剥げてしまいました。後で油性ペンで塗っておきました。  補正板を取り付けました。下手な拭きむらがありますが、次回開けたときはもっと、きれいに拭けたらと思います。    これで完成です。補正板のネジは大変緩く絞められていました。しかし、この白い粉の招正体は何でしょう。    

くらげ星雲

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 昨夜の大観望会で、宇田川さんからSeestar S50のフレーミングのやり方を教えていただき、さっそくふたご座にある「くらげ星雲」を撮影してみました。  宇田川さんのおっしゃる通り、かなり時間がかかり、Seestarの気軽さはなくなりますが、より広い範囲を撮影でき、かつ構図も指定できるので、仕上がりは良い感じですね。  少しだけ画像処理をして、淡い部分が見やすいように整えました。う~ん、Seestarは楽しいですね。次は「プラン」とか「赤道儀モード」とかを試してみようと思います。(Ori)

久しぶりの大観望会【報告】

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 3月22日(土)夜、久しぶりの大観望会を行いました。天気も快晴となり、撮影や観望など、会員それぞれが機材を持ち込み、交流しながら楽しみました。  ちょうど米子高専科学部さんも宿泊されていて、手作り分光器「TORIHIME(トリヒメ)」のデモにも一部の会員が参加させていただきました。  参加は表明順に、生越さん、宇田川さん、石谷さん、出雲谷さん、山﨑さん、足利さん、門脇さん、藤原さんご夫妻、松本さん、事務局(宮本、織部)の12名でした(下の記念撮影は、分光器デモへ行かれた足利さんと門脇さんが写っていません・・・)。  冬も終わり、これからしばらくは毎月1回の大観望会となります。毎回、晴れてくれると、盛り上がってうれしいですね。(事務局)

SeeStar s-30による魔女の横顔星雲

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 投稿者:ASHI58  エルダヌス座の魔女の横顔星雲は、リゲルの光で光る、とても淡い反射星雲なので、果たしてSeeStar s-30で撮れるのかと試してみました。最も、FMA135の3cm鏡筒でも試していたので、多分写るが、AI Denoiseでどうなるのか楽しみでした。  次の写真は47分間の途中画像です。魔女の横顔が見えています。  さらに時間を延ばしましたが、強風下でライブスタックが進みません。78分の画像をAI Denoiseしましたが、改善したとは言えません。  時間を延ばすと周囲の暗い分子雲なんかも写ってきて、コントラストが悪くなるのかも知れません。SeeStarは精緻な画像目的では無い、観望会の短時間用と思えば、1時間以上の淡い星雲撮影は注意が必要かと思いました。

Seestar S50で撮った銀河・星団

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 昨夜はよく晴れたので、観測をしながら、Seestar S50でほったらかし撮影を行いました。それにしても、よく写ります。すごいです! (Ori)

3/20の4小惑星(8)フローラ,(14)イレーネ,(15)エウノミア,(29)アンフィトリテ

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 3/20、夕方から奇麗な青空が広がったので、明るめの4小惑星 (8)フローラ,(14)イレーネ,(15)エウノミア,(29)アンフィトリテを撮ってみました。(前田 式部)   (8) フローラ&NGC 3810 撮影日時 3/20 21:53 露出30秒 (14) イレーネ 撮影日時 3/20 20:59 露出25秒 (15) エウノミア 撮影日時 3/20 20:33 露出30秒 (29) アンフィトリテ 撮影日時 3/20 21:30 露出30秒    共通データー   望遠鏡 カサイ 110ED ×0.8レデューサー f=616mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7I ISO3200    ※ 画像:トリミング

月夜の大山

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 今回は大山の西側に移動し、大山まきばみるくの里と植田正治写真美術館から撮影した作品を紹介します。月齢13.5でした。 松本 博久 月夜の大山まきば  2025.3.13 21:28~  Sony α6400 タムロン17-28mmF2.8 25mmF4  ISO200 露出30秒×46 露出合計23分 月夜の大山まきば  2025.3.13 21:22~  Sony α6100 タムロン11-20mmF2.8 11mmF5  ISO160 露出30秒×15 露出合計7.5分 月夜の大山まきば  2025.3.13 21:28~  Canon EOS R8 TTArtisan11mmF2.8魚眼 F2.8  ISO160 露出30秒×20 露出合計10分  ここからは植田正治美術館前からの撮影です。 月夜の大山    2025.3.13 21:17~  Canon EOS R7 EF100mmF2.8USMマクロ F4.5  ISO160 露出30秒×100 露出合計50分 月夜の大山  2025.3.13 22:24~  Sony α7C EF70-200mmF2.8LISⅡ 70mm F4.5  ISO200 露出30秒×42 露出合計21分 植田正治美術館に沈む冬の星座  2025.3.13 20:53~  Sony α6400 タムロン11-20mmF2.8 11mmF4.5  ISO100 露出30秒×154 露出合計77分 植田正治美術館に昇る北斗七星    2025.3.13 22:37~  Canon EOS R8 TTArtisan11mmF2.8魚眼 F2.8  ISO320 露出30秒×49 露出合計24.5分