ハッブルパレット風にカラーカメラ画像を処理(バラ星雲)

                                  投稿者:ASHI58

 今年の年末・年始は晴天が長続きしなさそうです。そこで、以前から試したかった、カラーカメラによる画像のハッブルパレット風処理を行ってみました。

 ハッブルパレットとはハッブル宇宙望遠鏡の創造の柱で有名な配色方法で、SII輝線をRチャネルに、Hα輝線をGチャネルに、OIII輝線をBチャネルに割り当てます。

 本来はモノクロカメラとHα、SⅡ、OⅢのフィルターで撮影し、合成するものですが、鳥取のように晴天時間が長続きせず、長時間撮影のチャンスが少ない(言い訳です (-_-;))ところでは許してもらえるのかと。ZWOのASI183GTが手元にありますが、勇気がなくてまだ使っていません。

 初めにフリーソフトSirilで試そうとしたら、Light,Dark,Flat,Bias全て必要で、ずぼらな性格から後の2つが見つかりません。そこで1枚のFitsファイルでできる、PixInsightによる処理に切り替えました。

 まず、PixInsightのForumにある

        https://www.cosmicphotons.com/pi-modules/narrowbandnormalization/

にアクセスし、
    ”https://www.cosmicphotons.com/pi-modules/narrowbandnormalization/” 
をPixInsightに追加します。
 Resourcesを開いてupdatesのManage Repositoriesを開き、

 下の画像のように最後にaddで追加し、OKを押します。

 All processにNarrowbandNormalizationのコマンドができます。
処理する画像を開いて、星無し画像を作ります。ここではStarXTerminatorを使いました。
 星無し画像にNarrowbandNormalizationを実行します。例えば、以下のようにパラメータを選ぶとハッブルパレット風の画像が得られます。数値は好みに合わせて適宜調整します。

 星の画像と合成し、StellaImageで調整すると以下のようになりました。





  

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