月草亭の天体観望システム

 2016年の春、月草亭(自宅離れの名称)に協栄産業のGFRP2.0ドームを設置しました。当初より、月草亭からインターネットに接続するためには、家庭内LANへ接続する手段を講じる必要がありましたが、母屋から届くWiFiの電波は非常に弱く思案していたところ、PLCアダプターと電燈線を介して母屋と離れを繋ぐことで、家庭内ネットワークを増設する方法があることを、知人からの情報で知りました。最初の画像がその概念図です。

私の場合、身体的な理由で夜間屋外での長時間に及ぶ活動に制約があり、普段の天体観望や撮影は極力室内からの遠隔操作に頼ることが多くなります。一例として、ASIAIRによる天体写真撮影や電子観望の際は、ASIAIR PlusとiPadを以下のようにステーションモード接続します。

ASIAIR Plus…<有線LAN>…PLCアダプタ…<電燈線>…PLCアダプタ…<有線LAN>…WiFiルータ…<WiFi>… iPad

iPadと月草亭1階のWiFiルーター間以外はすべて有線接続で、確実なデータのやり取りが可能です。もちろん、iPadでASIAIRを操作しながらインターネットに接続することも可能です。ただし、ドームは電動回転ではないので、屋上バルコニーに設置した望遠鏡での撮影となります。2月13日と14日の投稿記事の写真撮影もこの方法によります。

2/13 APO Sonnar 135mmF2で撮る星野写真        2/14 ASIAIRのPLANモードを使ってみました

複数人で鑑賞する場合など大画面で楽しみたいときは、USB-C接続した外部モニター(27インチ)を使用することもあります。WiFi接続による出力よりも数段鮮明です。また、やったことはありませんが、母屋にあるApple TVへミラーリングすれば、月草亭から操作しているiPadの画面を母屋から見ることも出来ます。(月草亭)

PLCアダプターと電燈線による家庭内ネットワーク

月草亭のドーム内に増設したPLCアダプター
(有線LANポート・WiFi機能有り)

USB接続でiPadから外部モニターへ出力
(モニター下にWiFiルーター、テーブル下にPLCアダプター)

屋上バルコニーの望遠鏡で撮影中の様子
(ドームは手動回転なのでリモート撮影には不向き)

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