ASIAIRのPLANモードを使ってみました

久しぶりにε-160EDと冷却CMOSカメラの組み合わせで、いくつかの星雲を撮りました。今回は、ASIAIRのPLANモードで、かに星雲、モンキー星雲、ウルトラマンの故郷M78星雲、クラゲ星雲の順に撮影していきました。念のため、AM5赤道儀にはバランスウェイトを装着しておきました。

PLANの設定画面では、撮影天体の子午線通過のタイミングと高度がわかりやすく表示され、撮影計画を立てるのにとても役に立ちます。子午線反転はかに星雲撮影中に無事行われました。反転前の最後のショットから反転後の最初のショットまでの間、7分間程度のインターバルがあり、赤道儀は天体の追尾を停止します。その間、ASIAIRの星図画面では時間の経過とともに天体がゆっくり西へ移動するようすが見られます。反転後、天体の追尾を再開すると子午線を示す緑のラインがゆっくり東へ移動してしていくようすが見られおもしろいです。

撮影は薄明終了の19時10分過ぎから1時半頃まで続きました。撮影が終わると赤道儀は自動的にホームポジションへ移動します(子午線通過後の反転のタイミングや、撮影終了後のホームポジションへの移動・電源オフは設定で変更可能)。撮影中は、撮影開始と子午線反転のタイミングで望遠鏡の動作確認のためにその場にいただけで、その後は家に戻って寝ました。(月草亭)

(データ)
撮影日時 2024.2.13 19:17〜2024.2.14 1:27
撮影地 自宅(八頭町郡家)
赤道儀 ZWO AM5
鏡筒 タカハシε-160ED(εエクステンダー160ED使用、800mmF5)
カメラ ZWO ASI 294MC pro(IDAS NGS1フィルター使用)
ZWO ASIAIRによるオートガイド撮影(PLANモード)、Stella Image 9(ダーク・フラット補正、コンポジット)、Photoshop 2024(RC Astro プラグイン・フィルター使用)で画像処理

M1 かに星雲
総露出時間90分(180秒×30枚)

NGC2175 モンキー星雲
総露出時間24分(180秒×8枚)※なぜかガイドエラー多数

M78星雲
総露出時間75分(180秒×25枚)

NGC2175 クラゲ星雲
総露出時間78分(180秒×26枚)

ASIAIRのPLANモードで撮影計画
子午線反転のタイミングと天体の高度がわかりやすい

子午線反転前の追尾停止時の星野画面
かに星雲が写野からゆっくり移動していく

撮影中の望遠鏡
AM5にバランスウェイトを装着している

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