RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターによる画像処理2(ハート星雲と胎児星雲)

12月8日の夜、ハート星雲と胎児星雲を撮影し、RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターを使って画像処理をしてみました。コンポジットとデジタル現像までがStella Imageで、その後は使い慣れたPhotoshopです。傾斜カブリの補正や背景の色調整、恒星と星雲の分離がわずかなオプション設定ででできてしまうので重宝します。

(写真1)完成画像
最終過程で、Noise X Terminator を適用

(データ)
撮影日時 2023.12.8 19:58〜21:58
撮影地 自宅(八頭町郡家)
赤道儀 Vixen SX2
鏡筒 RedCat 51(250mm F4.9)
カメラ ZWO ASI 294MC pro(IDAS NGS1フィルター使用)
ZWO ASIAIRで撮影(ノータッチガイド)、総露出時間120分(180秒×40枚)
Stella Image 9、Photoshop 2024で画像処理

SX2赤道儀をASIAIRで制御しました。毎回オートガイドが不調で、ガイドすればするほど星が流れてゆくので、今回はノータッチガイドです。ワンショットが3分なので、わずかに星が流れています。2時間の撮影が終わると、コンポジットした時にかなり写野が狭まり、窮屈な構図になってしまいました。そもそも、2つの星雲を、250ミリレンズでフォーサーズセンサーに収めるのには無理があったのですが…。

ガイドエラーは、SX2とASIAIR(というか、PHD2)との相性の問題なのか、アプリの設定やガイド鏡の据え付けの問題なのか、はたまた別のことなのか原因は不明です。いずれ検証してみたいと思います。(月草亭)

(写真2)元画像(Stella ImageからPhotoshopへ)
SIの自動処理モードを初めて使う。ASIAIRのライブコンポジットでダーク・フラット補正済なので楽。

(写真3)Gradiient X Terminator で傾斜カブリ補正と背景の調整
傾斜カブリはあまり目立たなかったので弱めに適用。SIのオートストレッチと同様の効果が同時に得られる。

(写真4)Star Shrink を適用し恒星を小さく

(写真5)Star X Terminator を適用して星雲レイヤーを作成

(写真6)写真4と5を「差の絶対値」でブレンドして作成した恒星レイヤー

(写真7)星雲レイヤーを強調処理

(写真8)写真6と7を「覆い焼き(リニア)-加算」でブレンド

以前に投稿した、RC Astro の Photoshop プラグイン・フィルターによる画像処理(アンドロメダ銀河)はこちら → https://toritenkyo.blogspot.com/2023/09/rc-astro-photoshop.html


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