Askar FRA400 + F3.9レデューサー ファーストライト

昨夜(11月8日)は、Askar FRA400にこの夏購入したF3.9レデューサーを取り付けて初めて天体写真撮影を行い、ASIAIRのPLANモードで、IC1396・M31・IC434を撮影しました。ピント合わせ・ダーク&フラット撮影・極軸調整・オートガイドすべて順調で、月明かりを気にせず、18時45分過ぎから撮影開始できたのですが、一晩中快晴との予報は見事に外れ、20時過ぎから23時頃まで薄雲に覆われてしまいました。それでも、夜中の2時前に目を覚まし空を見上げると晴れているではないですか! ラッキーとばかりに、M31の続きと予定にはなかったIC434を撮影しました。(月草亭)


馬頭星雲周辺の領域は、オレンジ色の〝燃える木〟が赤っぽくならないよう、彩度を抑えておくことがポイントだと思います。もう少し西寄りにフレーミングして馬頭星雲の西方に広がる散光星雲の広がりを表現すべきでした。

撮影データ
 撮影日時 2024.11.8〜9 18:50〜21:05/2:18〜5:23  撮影地 自宅(八頭町郡家)
 マウント ZWO AM-5  鏡筒 Askar FRA400レデューサー使用・280mmF3.9
 カメラ ZWO ASI 294MC Pro(サイトロン Comet BPフィルター使用)
 導入・撮影 ASIAIR(総露出時間:IC1396…75分・300秒×15、M31…90分・300秒×18、IC434…120分・300秒×24
 画像処理 StellaImage 9、Photoshop 2025

Stella Imageでは、コンポジットモードで前処理とコンポジットの後、レベル調整とデジタル現像のみ行い、TIFF形式で保存してPhotoshopにバトンタッチします。

Photoshopでは、原則1つのレイヤー上で複数の処理を行わず、ワンステップごとに必ずレイヤーの複製を作って次の処理に進むようにしています。保存時のファイルサイズはとても大きくなりますが(今回の場合、3つのファイルの合計が964.8 MB)、一連の作業手順を振り返ることが容易で、後で画像処理をやり直す場合の利便性がぐっと上がります。

Photoshop 2025の作業ウィンドウ(IC 1396画像処理のレイヤー構成)

レイヤー同士のブレンドモードが〝通常〟以外の場合は、処理する2つのレイヤーの複製を作り、ブレンド処理後に必ずレイヤーを結合しておきます。私の場合、恒星レイヤーを作る場合には〝差の絶対値〟を、星雲レイヤーと恒星レイヤーを合成する場合は〝覆い焼き(リニア) + 加算〟でフレンドします。

1つのレイヤーに複数の調整レイヤーを適用する場合は、それらすべての複製を作り結合しておかないといけません。最後にJPEG形式で書き出して完成です。

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