Seestar S30によるフラワームーン(ビデオスタック比較)

「フラワームーン」と呼ばれる5月の満月を、満月となる今日(5月13日)午前1時55分にSeestar S30で撮影しました。月の左にはアンタレスがいます。5月14日が再接近ですね。(月草亭)

赤道儀モードで撮影中のSeestar S30と撮って出しJPEG画像

写真撮影と併せてビデオ録画もしました。今回はきちんとRAWデータ(AVIフォーマット)で保存し(前回の失敗はこちら)、AutoStakkertとASIVideoStackを使ってビデオスタックし、アプリの使い勝手やスタック画像の仕上がり具合を比較してみました。スタックに使用した動画は1分1秒です。(ファイルサイズ1.73GB)

最初、AutoStakkertで何も考えずデフォルト設定のままスタックしたところ、何度試みてもグレースケール画像ができてしまうのです。よくよく調べてみると、「Colour」設定で「Force bayer GRBG」を選択しないといけないようです(こちらを参考にしました)。処理にかかった時間は、ベイヤー配列以外はデフォルト設定のままで「Analyse」「Place AP grid」「Stack」と3ステップで30秒程度でした。速いです! 結果もいい感じだったのでそのまま保存しました(PNGフォーマット)。

スタックの設定(左・AutoStakkert/右・ASIVideoStack)

ASIVideoStackの方は、ベイヤー配列を同じく「GRBG」にする以外は一発スタックで35秒程度と、AutoStakkertに比べ若干時間がかかりました。結果はエッジの効き過ぎた画像だったので、シャープレベルやコントラストは最小値にして保存しました(JPGフォーマット)。

ASIVideoStackによるスタック結果(左・パラメータデフォルト/右・パラメータ最小値)

保存した静止画(png/jpg)をPhotoshopで開いて並べてみると、下の写真のようになっていました。

Photoshopで開いたスタック画像(左・AutoStakkert/右・ASIVideoStack)

最終仕上げはPhotoshopのCamera Raw Filterのみで行いました。やや硬調なAutoStakkertの方は控えめに、軟調なASIVideoStackの方は強めの処理をしています。ほぼ同じような仕上がりになりました。

完成画像とCamera Raw Filterのパラメータ(AutoStakkert)
コントラスト+35・白レベル+25・黒レベル-50・自然な彩度+50・彩度+15・明瞭度+50

完成画像とCamera Raw Filterのパラメータ(ASIVideoStack)
コントラスト+35・白レベル+35・黒レベル-65・色温度-1・色かぶり補正+11・自然な彩度+50・彩度+15・明瞭度+65

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