2025.5.27 ω星団

新月の昨夜(5月27日)、鳥取県東部はよく晴れました。自宅近くの中山展望駐車場に出かけやっとの思いでケンタウル座のω星団を撮影しました。黄砂やPM2.5の影響でなかなか好条件に恵まれず、機材を車に積み込んでスタンバイすること約1ヶ月。ようやくチャンスが訪れました。135mm望遠レンズ装着の一眼レフカメラを搭載したNexStar Evolution経緯台とSeestar S30を並べ、タイムラプス動画用の写真撮影と電子観望・撮影をやりました。(月草亭)

画面左の写真がオレンジ色っぽいのは付近のナトリウム灯の影響

中山展望駐車場の標高はそんなに高くないですが、南東〜南西方向に開けていて冬にはカノープスも見ることができます。当地でω星団は(というかω星団を狙うこと自体)初めてですが、高度が7度ほどありカノープス(2度程度)より長時間楽しめます。

2019.2.24に撮ったカノープス

NexStar Evolution経緯台の初期設定では高度10°〜70°の天体が導入可能となっているので、水平線と天頂付近の天体を導入するには設定を変更する必要があります(設定変更はスマホアプリのSkyPortalで可能)。薄明が終わる頃に正中直前のω星団を導入し撮影開始。南西方向の山に没するまでの3時間ほどの日周運動を、30秒程度のタイムラプス動画で表現してみました。経緯台追尾なので星野が星団を中心に時計回りに視野回転しながら、徐々に高度を下げるにつれ山がせり上がってくる様子が面白いです。

撮影データ
 撮影日時 2025.5.27 20:35〜23:31  撮影地 中山展望駐車場(八頭町池田)
 マウント NexStar Evolution(こちらもぜひご覧ください)  導入 SkyPortal
 カメラ Nikon D810A  レンズ Carl Zeiss APO Sonnar T* 135mm F2(ケンコー スターリーナイト使用)
 露出 ISO1600・f2・15秒×323(高感度・長秒時ノイズリダクション適用、連続撮影モード)
 画像処理 Lightroom(Raw現像)、QuickTime Player・iMovie(タイムラプス動画作成)

Seestar S30のライブコンポジットでは、やらかしてしまいました。折角AI Denoiseを適用したのに、またもや保存するのを忘れておりました。仕方がないので、Photoshopで AC-AstroのGXTとNXTを適用しました。AI Denoiseと同等の効果が得られるので助かりますが、うっかりにも程があり情けないです。

タイムラプス用の静止画撮影の合間を利用して、ω星団の他にM106とNGC5128も撮影しました。

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