2024.8.17・18 さじアストロパークで開催されたイベントに参加
8月17日(土)・18日(日)と、さじアストロパークで2日連続して大きなイベントがあり、参加しました。
2024.8.17 さじアストロパークサイエンス講座
鳥取市スマートエネルギータウン推進室の主催で行われました。鳥取市は環境省より「脱炭素先行地域」に指定され、「2050年ゼロカーボンシティ」と持続可能なまちづくりを市内全域で目指すことになりました。そのモデル地区として、佐治町エリアでは2030年度までにカーボンニュートラルを実現する取り組みが進められます。行政説明に続いて、日本総研シニアスペシャリストの瀧口信一郎さんが、鳥取市佐治町で進める脱炭素先行地域づくり事業の先進性・モデル性について論評され、さじアストロパークはその重要拠点となり得るという力強い励ましの言葉がありました。
続く講演では、人工流れ星の岡島礼奈さん(株式会社ALE)、X線天文学の内田裕之さん(京都大学)より、興味深いお話を聴くことができました。特に、ALEの岡島礼奈さんが講演の締めくくりに、現在も恒星間飛行を続けるかつての惑星探査機ボイジャーが太陽系を振り返って撮影した、青白く小さく写っている地球の写真を示しながら、「こんな小さな青い点に何十億ものが住み、時に争うけれども、この写真を見ていると、人間の悩みなんて小さいものだ」と、しみじみ語っておられたのが印象的でした。話を聴きながら、我々は大いなるものに抱かれて生きているのだなあと感じたことでした。もちろん、探査機を太陽系の果てまで飛ばす人類の叡智は偉大ですが、その2本足は間違いなくこの地上にあると…。
講演の後のワークショップでは、高エネルギー加速器研究機構/総合研究大学院大学教授・三原智さんのコーディネートで、宇宙線ミューオン(μ粒子)の検出試験をやりました。参加者が5つのグループに分かれて、ミューオンを検出するとLEDが光る装置を使い、どの方向からミューオンがよく飛んでくるか調べ、なぜそうなるのかを考察しました。ものすごいペースでミューオンが飛び交う様子にたいへん驚きました。
今年、さじアストロパークはオープン30周年を迎えました。この日、記念講演会が行われました。
JAXA宇宙科学研究所教授・はやぶさ2拡張ミッションチーム長・ 津田雄一さんのお話が聴けるとあって、会場は満席(定員80名)でした。講演はクイズを交えながら楽しく進行し、最後まで熱のこもったものでした。「技術者としてはあらゆることをやりたいが、チームマネージャーとしてブレーキをかけなければならないこともあり、何をもって最低成功とするか?・最大限どこまでのことをやれるか?・何をやってはならないか? の判断を常に求められていた」という組織のトップとしての重い言葉が印象に残ります。「持ち帰ったサンプルの60%は、将来の天文学者のために保管しておく」というお話にも心打たれました。
講演会に先立つ記念式では、天文台として全国初の博物館となったさじアストロパークの登録博物館証が披露されました。(月草亭)
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