屋外に出しっ放しの天文機材を風雨から守るために、使い途がなく持て余し気味のパーツ類の有効活用を図りつつ、工夫してみました。試行錯誤を重ねた結果、いい感じになったのでご紹介します。
月草亭の屋上バルコニーは、現在こうなっています。ピラー脚にはAM5赤道儀、カーボン三脚にはビノフォルカ経緯台を搭載し、タイヤカバーで覆っています。白くて四角いものは水タンクです。満水にするとそれぞれ2.5kgの重さがあり、強風による転倒を防いでくれます。
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月草亭の屋上バルコニーの様子 |
  タイヤカバーを外したところ/赤道儀にはポリバケツを被せタイヤカバーで覆う |
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こちらは、ビノフォルカ経緯台保管のための工夫です。経緯台の水平回転軸上にはM8ボルトが顔を出しており、M10オス・M8メス変換インサートナットを介して雲台アダプター底部のM10ネジ穴に接続しています。円板は随分前に購入したもので、底面中央に1/4インチカメラネジが切ってあります(この商品は完売御礼となっていました)。対空双眼鏡使用時は、ハーフピラーから上のパーツを外します。
 
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Vixen・雲台アダプターとMORE BLUE・ハーフピラーの活用/ハーフピラーから上のパーツを外し対空双眼鏡を搭載 |
以下は、AM5赤道儀保管のための工夫です。赤道儀の上部を水平に保つために、KYOEIオリジナル低重心ガイドマウント、ビクセン規格アリミゾ、30cmアリガタ金具、縦35cm横25cmの板材を用意しました。板材は1cm刻みでオーダーメイドできる商品で、このたびネット購入したものです( こちらで注文しました )。
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30cmアリガタ金具とポリバケツ底面の寸法に合わせた板材 |
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アリガタ金具両端のザグリ穴に合わせ、穴を開ける |
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アリミゾ金具のつまみと板材の干渉を避けるためのスペーサーとして、平ワッシャーを使用 |
ガイドマウントの上下微動を最大に傾けて赤道儀のアリミゾに挟むと、ほぼ水平になるのですが、あとちょっと及びません。ここで役に立ったのが、ペーパーウェイト代わりに使っていた、スペーサープレートの不良品です。この品、前後の厚みがやや違っていて、本来の用を成さないのですが、これが僅かな角度の違いを補うのにちょうどいいのです。捨てずに持っていてよかったです。(月草亭)
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KYOEIオリジナル低重心ガイドマウントと不良スペーサープレートで赤道儀に水平搭載 |
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