非冷却カメラをスマホクーラーで冷やすⅡ 結露試験 

                                  投稿者:ASHI58

 RASA8には専用のアイダスのドロップインフィルターが取り付けられており、センサー窓からフィルターケース、補正レンズに至る空間は、ほぼ外気とは遮断されている(写真はkyoei_Osakaの製品ページより)。


 この空間体積をシミュレートするため、プラスチックカップの底を切って、フィルターを内蔵させてカメラ715MCの前部にセットした。
 気温24.8℃、湿度57%の下で、クーラーはターボモードにした。カメラをASIairに接続し、GAIN35で30秒のライブスタックを繰り返した。
 クーラー温度3℃、センサー温度12.3℃で、結露によるセンサー窓の曇りもフィルターの曇りも見られなかった。このとき、手のひらを近づけるとセンサー窓は曇った。
 この後ライブスタックを終了するとセンサー面は9.3℃まで冷却されたが、プラカップのカバーを付けていて、センサー窓の曇りは無かった。しかし、カバーを取ると、広い外気空間の水蒸気に触れ、一気に曇った。
 このように、RASA8ではカメラ前部とRASA8前面の補正レンズでできる空間が密閉され、かつ狭いため、センサー窓やフィルターの曇りは湿度50%程度では無さそうである。


 私の観測小屋のある鳥取市河原町小倉新台地は、周囲を山に囲まれた畑地にあるため、湿度が高くなりやすい。また、もうじき山陰も梅雨入りする。そのため、シリカゲルを入れたケースをPLAで製作し、カメラ前部に収まるようにした。これで、夏場でも安心して非冷却カメラも熱ノイズを気にすることなく利用できれば幸いである。
 実際の使用が楽しみである。






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