AM5赤道儀を経緯台モードで使ってみました

世界一斉天体観望会だった昨夜(4月27日)、ZWOのAM5赤道儀を経緯台モードにしてAPM70mm対空双眼鏡で観望しました。

赤道儀の説明書にあるとおりに、極軸体を垂直に起こし、ハンドコントローラーのキャンセルボタンを押しながら電源オン。ついでキャンセルボタンの長押しでホームポジションへ。これで準備完了と思い、iPadのASI Mountアプリで木星を導入してみると、ありゃりゃ! 木星は西の空にいるはずなのに南を向くではありませんか!? いろいろ思案して思い当たりました。普段ピラー脚に据付けっ放しで赤道儀モードで使っているAM5の極軸体を垂直に起こし、ホームポジションへGoToすると西向き水平になるのです。その時初めて「そうか、ホームポジションは北向き水平か」と気づいたわけです。ということで、AM5をピラー脚上で90度右回転させることで事なきを得ました。「北向き水平がホームポジションだなんて、説明書のどこにも書いてなかったぞ、いや待てよ、それは自動導入経緯台の常識なのか?」などど独り言ちながら、観望開始です。

北向き水平のホームポジション

シリウス、M45,M42と、冬の星々を名残惜しみながら、続いてミザール、コル・カロリ、M51、アークトゥルスと、春の星々をみていきました。使い勝手は、「快適!」の一言に尽きます。ちょっとそこらの経緯台に比べ極めて頑丈でびくともしません。しかも追尾は正確。長時間の観望もできて、言うことなしです。

せっかくなので、スマホで写真を撮りました。アマゾンで買った1,000円程もしないスマホホルダーを取り付けたiPhone 15 Proを接眼レンズの上に置いただけ(眼視もしないといけないので固定はせず手持ち)ですが、何も付けないよりは撮影が楽です。その理由として、
 ・撮影カメラをメインカメラに限定できる(iPhoneがカメラ選択を迷わない)
 ・接眼レンズとカメラレンズの光軸を合わせやすい
 ・手持ちだが、固定枠がある程度手ブレを防止してくれる
といった点が挙げられます。

撮影用に使ったスマホホルダー

iPhoneのナイトモードのおかげで、明るいM42は余裕で写りますし、かろうじてM51も確認できる程度に写りました。画面の長押しでAE/AFロックができることを知らず、ピンボケも甚だしいですが、掲載します(f=400mm・18mmアイピース使用・22倍)。

ピンボケですが…

今回は、ハンドコントローラーとASI Mountアプリで双眼鏡を操作しました。次回(できれば今夜)は、小型望遠鏡を搭載し、フリップミラーで接眼レンズとCMOSカメラを切り替えながら、眼視と電子観望の両方を楽しみたいと思います。(月草亭)

次回は、ASIAIRで眼視と電子観望を

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