月草亭と冬の大三角

昨夜(2/18)、月齢8.6の月がオリオン座の真上やや西寄りから煌々と月草亭を照らす中、冬の大三角を撮影しました。月夜は星景写真撮影に限りますね。

撮影は、光跡が微妙に不連続になるカメラのインターバル機能ではなく、連続撮影モードとリモートコードによる手動レリーズのホールド機能を使用します。こうすることで、星の軌跡が滑らかな弧を描くように表現できるので、日周運動を撮影する際はよくやります。そして、比較明合成はPhotoshopでやりました。画像処理の詳細は、以下を御覧ください。

Photoshopによる比較明合成

トータルで1時間30分間撮影しましたが、全画像を比較明合成すると、ごちゃごちゃした写真になってしまいました(写真2)。処理に要する時間もかなりのものになります。灯火の影響があったので、地上部分は細工をしています(後述)。

ワンショット画像(写真3)は、RC-Astroのプラグイン・フィルターSXTを利用して作った恒星レイヤーに、10ピクセル程度の〝ぼかし(ガウス)〟を適用し、明るさ・コントラストの自動補正、〝覆い焼き(リニア) + 加算〟によるブレンドで星像を強調しました。日周運動の画像とは比較(明)でブレンドしています。

車の通過や灯火の影響を受けたショットがある場合、それらの影響のない画像を開き、「選択範囲」→「空を選択」した後、「選択範囲」→「選択範囲を反転」させ、次いで「編集」→「コピー」、そして比較明合成した画像へ「編集」→「特殊ペースト」→「同じ場所にペースト」で、影響を排除できます。

レンズは、「タムロン史上最高傑作/〝点が点として写る〟超高画質」が謳い文句(メーカーホームページより引用)のSP 35mm F/1.4 Di USDを使いました。(月草亭)

 (データ)
撮影日時 2024.2.18 19:38〜21:08
撮影地  自宅(八頭町郡家)
カメラ  ニコン D810A
レンズ  タムロン SP 35mm F/1.4 Di USD(サイトロン スターエンハンサー使用)
露 出  ISO 800・f2.8・15.0s、Photoshop 2024にて画像処理

写真1 露出時間12分

写真2 露出時間1時間30分

写真3 ワンショット画像


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