TNSに報告されたAT 2023miqについて

 UT6/30 11:03:50.4(JST 6/30 20:04)ごろTNSに発見報告されたAT2023miq mag13.88 ZTF_Botlについて、固有運動の大きな星と思えたのでいつものように① DSS Poss1 Red、② DSS Poss2/UKSTU Red 及び③ PanSTARRS DR1 Color 画像を使って可視化して検証してみました。

 これも大きく移動する赤色矮星で、現在は③画像の+の位置(報告された位置)にきていると思われ、この移動天体を捉えている可能性が高いと思います。

 またこの天体をVizieRを使って調べてみると通常はもっと暗い星のようですのでフレアを起こした可能性が考えられます。

 赤色矮星のフレアーについての参考文献として、以前「星天の会」の(の)さんが紹介されていた<https://www.aavso.org/vsots_uvcet>や赤色矮星の短時間フレアーについての研究報告<https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2022/8019/>などがあります。(前田 式部)

 ※その後のさらなる調査で、この星は「ティーガーデン星」という固有運動が大きな星であることがわかりました。また、TNSでの位置検索で、このティーガーデン星を、過去に「AT2022weo」と「AT2020ppj」としても誤認していることがわかりました。

 


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