笠井望遠鏡にビクセンレデューサー・フラットナー【続報】

 6月3日は満月でしたが久しぶりに良く晴れたので、球状星団M3で星像テストの試写を行ってみました。

 まずはレデューサーによる作例です。

750mmF6.0 Sony α7Ⅲ ISO1600 露出20秒X30 露出合計10分 中央G40赤道儀




 次にフラットナーによる作例です。

970mmF7.8 Sony α7Ⅲ ISO1600 露出30秒X48 露出合計24分




 次にSony α7R4(6100万画素)のAPSモード(2600万画素)を使って、ASI2600MCユーザーの参考の為に試写した作例の中心部アップです。
970mmF7.8 Sony α7R4 ISO1600 露出30秒X66 露出合計33分  66.7%縮小中心部トリミング


 今回満月下での撮影の為、微光星は良く写りませんでしたが、レデューサー、フラットナー共にフルサイズ全面でシャープな性能を確認できました。

 笠井BLANCA125SED 26万1800円
 ビクセンSDレデューサー・フラットナーHDキット6万1600円
 メガネのマツモト製接続アダプター1万円
  合計33万3400円


 この望遠鏡は土星や木星の観望でも大変素晴らしい見え味で星を見る会でもマークXに載せて大活躍しています。TOA130、TSA120とこの望遠鏡の3台をサイドバイサイドで並べて惑星を見比べた方のレポートではTSA120の900mmに対してこの望遠鏡は975mmあり高倍率が出し易い分TSA120よりも高倍率の惑星が良く見えて、TOA130とTSA120の中間位の見え味だったと報告されていました。
 今回のフルサイズでのレデューサー、フラットナーの実写性能を見ると、他社のハイエンドの12~15cmの高価な屈折望遠鏡システムの代用として、性能的にも充分に務まるコスパの素晴らしいシステムとしてお勧めします。皆様の参考になれば幸いです。
 月が無くなりましたら本格的な作例を撮影してまた紹介したいと思います。(松本 博久)

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