笠井望遠鏡にビクセンレデューサー・フラットナー

 今回笠井BLANCA125SEDにビクセンレデューサー・フラットナーを活用することを計画しました。 

 笠井望遠鏡の接眼筒内径がΦ63mm、ビクセンの接続がΦ60mmなので、鳥取市のメガネのマツモトさんに相談して接続アダプターを作っていただきました。


 この画像はレデューサー使用時の接続の様子で、975mmF7.8→750mmF6.0(実測値)に短縮されます。星で試写したところ星像はフルサイズ四隅まで素晴らしいです。


 こちらはフラットナー使用時の接続の様子で、970mmF7.76(実測値)となります。 星像はフルサイズ四隅まで周辺減光も少なく素晴らしい性能です。レデューサー使用時とほぼ同焦点でピントが合いました。


 ちなみに今回のシステムと他の望遠鏡を比較しました。

  • 笠井BLANCA125SED:レデューサー750mmF6.0、フラットナー970mmF7.8
  • タカハシTSA120:レデューサー635mmF5.3、フラットナー880mmF7.3
  • タカハシTOA130:レデューサー698mmF5.4、フラットナー980mmF7.5
  • タカハシTOA150:レデューサー775mmF5.2、フラットナー1080mmF7.2
  • タカハシε160ED+エクステンダー800mmF5.0( 実質F7 )
  • タカハシε180ED+エクステンダー770mmF4.3( 実質F6 )
  • Askar130PHQ:レデューサー700mmF5.4、フラットナー1000mmF7.7
  • ZWO FF130APO:レデューサー700mmF5.4、フラットナー1000mmF7.7
  • SkyWatcher SPRIT150ED:レデューサー810mmF5.4、フラットナー1050mmF7.0
  • SPRIT120ED:レデューサー648mmF5.4、フラットナー840mmF7.0


 今回ビクセンのED屈折F7.7用に設計された光学系を笠井のF7.8ED望遠鏡に使用してベストマッチでした。 性能的にはタカハシや他の高価な望遠鏡システムが不要になるレベルでコスパは大変高いです。

 笠井の他の望遠鏡でBLANCA130EDTⅡ、BLANCA115EDTⅡ、BLANCA102SED等、接眼筒がM63接続になっているものは接続アダプターの長さを調整して作れば同様に接続できて、おそらく性能的にも問題ないと思われます。

 また試写作品ができましたら紹介させていただきます。(松本 博久) 

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