イルカ星雲(Sh2-308)と撮影時のトラブル対策

先週末と昨日(2月13日と17日)、二夜にわたってイルカ星雲を撮影しました。とても淡い天体でなおかつ高度が低く、子午線通過(21時過ぎ)をはさむ前後4時間程度しか撮影できないので、薄明終了後すぐに撮影を始めました。一晩だけの撮影データで試みた画像処理はどうやってもうまく行かず、快晴でしかも新月の好条件を逃すまいと、昨夜は勇躍して撮影に挑みました。(月草亭)

イルカ星雲(Sh2-308)とAffinityによる画像処理過程

撮影データ
 撮影日時 2026.2.13 19:30 〜 23:53、2.27 19:15 〜 23:32  撮影地 自宅(八頭町郡家)
 マウント AM5  鏡筒 FRA400(レデューサー使用・280mmF3.9)
 カメラ ASI 585MC Air(サイトロン Quad BPフィルター使用)
 導入・撮影 ASIAIR(Gain252、300秒×48枚×2・総露出時間8時間、ディザあり)
 画像処理 StellaImage 10、Affinity、Apple写真アプリ

撮影日が4日離れており、鏡筒は赤道儀から外しカメラも鏡筒から外していたので、フラット補正は別フレームを使っています。StellaImage 10のコンポジット方式(加算平均)のコスミカットを初めて使ってみました。σクリッピングより驚くほど高速です。天候に恵まれたので96枚の撮影画像全てコンポジットすることができました。どうやったら淡い星雲の細部を出せるか、星仲間の作例などをお手本にやAIのヒントも参考にしながらトライアンドエラーの繰り返しです。画像処理ではAffinityをメインに使っていますが、マックの写真アプリのブリリアンスやブラックポイント、精細度調整などが結構便利で、最終仕上げによく使っています。

ASIAIRのPlanモードは、今回のように二夜以上に及ぶ撮影の際に、同じ条件(フレーミング・露出時間)で撮影したいときに便利です。フレーミングの他、天体の高度の変化や子午線反転のタイミングを視覚的に確認でき、同じ機材で2つ以上の天体を連続して撮影する場合などに威力を発揮します。

ASIAIRのPlanモードで構図と高度変化・子午線反転を確認しながら撮影計画を立てる

これまでに何度か、ケーブル類がピラー脚のネジなどに引っかかるトラブルがあったので、遅ればせながらケーブルを赤緯軸クランプ付近から鏡筒上部に緩めに結束してみました。魔女の横顔星雲とトールの兜星雲の撮影では、撮影を終了してホームポジションに戻る際に、望遠鏡の一部がピラー脚に接触して緊急停止するアクシデントがあったので、撮影終了で全ての動きを停止させる設定に変更し、夜明けを待って手動でホームポジションに戻すことにしました。また、USBメモリに画像データ保存することで、カメラとWindows PC(ステライメージ)、Mac(Affinity・写真アプリ)間でスムーズなデータのやり取りができました。

撮影を終了し動作を停止した望遠鏡

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