Arp273を撮影してみました(2025.11.27)

会員のしゃおぽんさんとASHI58さんが撮影されていたArp273を、望遠鏡とCMOSカメラで撮影しました。とても小さい天体ですね。(月草亭)

Arp273

撮影データ
 撮影日時 2025.11.27 1:01 〜 3:01  撮影地 自宅(八頭町郡家)
 マウント ZWO AM-5  鏡筒 ε-160ED(エクステンダー使用・800mmF5)
 カメラ ZWO ASI 585MC Air(SVBONY SV240フィルター使用)
 導入・撮影 ASIAIR(総露出時間120分・300秒×24)
 画像処理 StellaImage 10、Affinity(GXT・Ss・調整レイヤー・NXT)、iOS写真アプリ(ライト・精細度)

撮影では、入手したばかりのSVBONY SV240フィルターを使ってみました。画像処理では、Affinityで「GradientXTerminator」「StarShrink」「調整レイヤー」(レベル・自然な彩度・明るさ/コントラスト)「NoiseXTerminator」を適用しました。対象が銀河と恒星なので、星雲の写真でよく使う「StarXTerminator」は使用していません。最終仕上げ用にiOSの写真アプリもわりと便利で、「ライト」「精細度」を調整しました。これは使えます。

オールインワンのASI 585MC Airはケーブル接続が電源用のDCケーブルとデータ赤道儀制御用のUSB2.0ケーブル(残念ながらモデルチェンジ前のAM5です)のみで、スッキリです。機材の準備を終えてからしばらくの間はずっと曇り空で、かろうじて見えたカペラでピント合わせをしましたが、鏡筒が前回撮影時と異なるにも関わらず、オートガイドのキャリブレーションができていません。古いキャリブレーション情報に基づく、ぶっつけ本番のオートガイドです。快晴となるのが日付が変わった後との予報だったので、やむなくダーク・フラット撮影だけ済ませ、PLANモードで撮影のスケジュールを立て、寝て待つことにしました。

起床後、撮影自体はスケジュール通りにできていることを確認しましたが、2時間の撮影で星がかなりずれてしまっていました(極軸は問題ないと思います)。画像1枚あたりの露出時間も5分と長めなので、星像も少し細長くなっています。

オートガイドのズレ

Seestar同様、Arp273はASIAIRのカタログにもないので、赤経・赤緯を手動入力し、カスタム・オブジェクトとして登録した後、SkyAtlasで構図を決めました。

Arp273をカスタム・オブジェクトとして登録

SkyAtlasで構図を決定

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