SeeStar s-30で恒星のスペクトルを観る
投稿者:ASHI58
SeeStar s-30で恒星のスペクトルが手軽に得られないかと試行錯誤しました。前回は回折格子50本/mmをレンズ窓に装着してスペクトルを得ました。SeeStarには恒星モードがありませんので、例えばSpicaならおとめ座をSkyatrasで表示させ、Spicaを探して風景モードで撮影します。風景モードは静止画で、追尾していないので、画面中央にスペクトルが出たら撮影ボタンを押します。そこまでを以下に示しました。
https://toritenkyo.blogspot.com/2025/04/seestar-s-30.html
今回は、得られたスペクトルを解析ソフトRspec(30日間無料で使用可能)で解析します。以前、旧天文協会のブログに、こと座のVegaのスペクトルをupしました(東亜天文学会の「天界」にも記事が出ています)
使用するSeeStar s-30によるVegaのスペクトルです。
Vegaはこの時期の日付が変わる時間帯は高度が低く、黄砂も強くて透明度が低かったため、全体のピークや吸収スペクトルが分かりにくい図となりました。
以下、当日撮影したスペクトルです。
Arcturusのピークを出してみました。
Rspecを用いる上での大きな課題は、星そのものが1枚の画像に収まらないため、0点のキャリブレーションができないことです。風景モードではフレーム(モザイク)機能が無いので、画面を広く撮れません。フィルターがスペクトルをどう支配しているかも調べる必要があります。
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