アポ・ゾナー135mmF2で新月・快晴の星空を撮る
昨夜(2月28日)は、この時期の山陰地方には珍しく夜どおし快晴。しかも新月! 願ってもないこのチャンスを存分に活用しました。今回は、カールツァイスのアポ・ゾナー135mm F2を絞り開放で使って天体写真撮影をしてみました。(写真5〜7)
望遠鏡(ASIAIR Plus)とiPadは有線LAN接続しています。データ転送がすこぶる速いです。撮影レンズ本体とCMOSカメラはアルカスイスプレートに固定し、ガイド鏡はカメラ取付バンドに搭載しました。アルカスイスクランプのつまみがAM5赤道儀のアリガタ金具に干渉するのを防ぐためにスペーサーを使用しています。(写真1〜3)
天体写真の輝星にクロス光条を発生させるクロスヘアは、知人に制作を依頼したものです。3Dプリンターで作ってもらいました。(写真4)
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(写真2)撮影システム |
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(写真3)赤道儀搭載パーツとガイド鏡の取り付け |
(写真4)Carl Zeiss APO Sonnar T* 135mm F2 とクロスヘア アポ・ゾナー135mmF2は、F5.6クラスの望遠鏡の8倍の明るさがあるので、その分露出時間を切り詰めることができ、撮影枚数を稼いでより多くの天体を短時間で撮影するのに重宝します。このレンズの性能には定評があり、絞り開放でも周辺まで素晴らしい星像を再現してくれます。輝星に生じるクロス光条が写真に花を添えてくれました。ただし、開放絞りゆえの周辺減光は相当なもので、フルサイズをカバーするイメージサークルを持ちながら、今回のようにフォーサーズ・フォーマットのカメラ使用時でも、しっかりフラット補正する必要があります。ASI 294 MC Pro特有のアンプグロー対策のダーク補正も欠かせません。(月草亭) |
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(写真5)散開星団M35・クラゲ星雲〜モンキー星雲 f2・45秒×40枚(総露出時間30分) |
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(写真6)オリオン大星雲〜馬頭星雲・M78 f2・45秒×26枚(総露出時間19分30秒) |
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(写真7)クリスマスツリー星団・コーン星雲〜ばら星雲 f2・45秒×26(総露出時間19分30秒) |
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