自宅での眼視観望
4年ぶりに行われた鳥取天文協会の忘年会(12/2・土)では、さじアストロパーク「星のコテージ」の一つ、セレス観測所の40cm反射望遠鏡での眼視観望を満喫しました。そして〝あの感動よ、もう一度!〟とばかりに、よく晴れた昨夜(12/4・月)は、自宅の望遠鏡で思う存分に星空ツアーをしました。
今月に入ってから、ドームに設置しているCelestron CGEM赤道儀搭載の鏡筒を、気分転換にTSA120からNexStar 8SEのSC鏡筒とFS-60Qの並列搭載に変更したばかりだったので、その使い勝手の確認ついでに、赤道儀のハンドコントローラーの機能にある〝ツアー〟に表示される天体を順次見ていきました。ここしばらくは、スマホアプリのSkyPortal(Celestron版のSkySafari)を使っていたのですが、今ひとつ不安定でまともにアライメントできた試しがなく、アライメントせずにこざらかしながら(「だましだまし」の意、鳥取弁?)使っていたので、鏡筒の変更ついでに質実剛健で確実なハンドコントローラーに戻したばかりでした。星図が表示されない不便さはスマホで補いながら…。
さすがに系外銀河やガス星雲はよく見えなかったですが、散開星団や二重星は本当にきれいでした。広視野のPENTAX XWアイピースの視野円に広がる情景にしばしうっとりです。とても楽しいひとときでした。ところが、何となく見え味が冴えないなと思いSC鏡筒の補正板を見ると、見事に結露していました。一応、結露防止ヒーターは巻いてはいたのものの、右の写真にあるように、天頂付近にある天体に照準したとき、ヒーターの作動を示すインジケーターの光が眩しく、ウィンクを上手くできない私が、ヒーターをオフにして観望を続けていたのが原因です。鏡筒は短いし、ドームの中なので結露はしないだろうと思い込んでいたのがいけなかったです。考えてみれば、ドームの中といえども、天頂付近に長時間鏡筒を向けていれば、遮るものは何もない訳ですから…。勉強になりました。
(追記)PENTAX XWアイピースは、見かけ視野がいずれも70°(最近発売されたXW23とXW16.5は、何と85°!)と広視野でよく見えるのですが、今回2インチスリーブのXW40アイピースをSC鏡筒で使用(レデューサー併用で倍率31.5)したところ、鏡筒の視野円がアイピースの視野円に追いつかず、アイピースの実力を思う存分に発揮できませんでした。レデューサーを外すとどうなるか、やってみたいと思います。(月草亭)
(12月6日追記)レデューサーを外すと、視野円のケラレは生じませんでした。
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