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星空フォトキャラバン in 星取テラスせきがねに参加しました

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昨日と本日(12月13〜14日)、星空フォトキャラバン2025 in 星取テラスせきがねに参加しました。今年の星空フォトキャラバンは、夏の鳥取砂丘でのすなば星空フォト、さじアストロパークでの星空フォトキャラバンに続いての参加です。今回も、鳥取県八頭町出身の写真家・水本俊也氏の撮影指導や星空解説のサポートを行いました。(月草亭) イベントの詳細はこちら( →  https://hoshizoraphotocaravan.amebaownd.com/ ) 第1日目(12/13) 日が暮れるまでの時間を利用して、今回使用するOMシステムのカメラの扱い方、特に星空写真撮影に有利なナイトビュー・星空オートフォーカス・ライブコンポジット等についての設定の仕方について、水本カメラマンの指導があり、暗くなるのを待って星取テラスで撮影練習を行いました。 日中の素晴らしい快晴が嘘のように日が暮れる頃から天気が崩れ、残念ながら極大期を迎えるふたご座流星群の観望や撮影はできず、雨天時のプログラムに変更となりました。 東亜天文学会正会員・本田實記念館名誉館長で本会の多賀利寛前会長による、受付ロビーに臨時で設置された移動プラネタリウムの実演(5mドーム)と冬の星空解説に続いて、月草亭が「星空活動のすすめ」と題して、日頃の活動内容やこれまでに遭遇した印象的な天文現象、撮影した星空写真の説明、星活に便利な機材やアプリの紹介等を行いました。 第2日目(12/14) 朝食後の活動のふりかえりで、鳥取県の星空保全地域振興事業の一環としても行われる星空フォトキャラバンをより良いものにするための意見交換を行いました。今回も、 各 人の写真歴・天文歴に 仕事上の経験談などを交えた 情報交換で大変盛り上がりました。 HOTEL星取テラスせきがねは、きめ細かくバリアフリーが施された素晴らしいホテルです。飼い犬同伴での宿泊も可能で、ドックランレースなども行われているようです。館内から関金温泉と遠くに大山を望む素晴らしい眺めで、料理が絶品です。星取テラスで宿泊客が観望や撮影する際には、廊下等の照明を消す配慮もなされます。ビクセン望遠鏡の館内展示や星取県関連のお土産の販売もあり、星空好きには魅力満載のホテルです。 HOTEL星取テラスせきがねの詳細はこちら( →   https://catc...

自作ドロップインフィルター

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 星景写真用にEF-RFマウントアダプター用の自作ドロップインフィルターを追加しました。今回は作業写真を残したので紹介します。 使用したのは気になっていたケンコー トゥインクルスター6X。6条クロスフィルターで光条が短いタイプです。フィルター径は52mmがぴったりでした。iPhoneの前にかざすとこんな感じ。期待通りの効果になりそうです。 早速カニ目レンチでフィルターのガラスを取り出します。初回はマイナスドライバーで無理をしたらガラスに傷をつけてしまいましたが、ちゃんと工具を使ったらスムーズに取り外せました。リング状の留め具をねじ込んで挟んであります。 その後Amazonで売っていたマウントアダプター用のキャップと組み合わせます。(jjc製 追加購入しようとしたら廃盤になってました...樹脂製の差し込みフタなので3Dプリンターで作成できそうです) こちらはそのまま使うと無限遠にピントが合わなくなる不具合がありますが、フィルターを入れることでちゃんと合焦できます。 スポンジタイプの両面テープ(強力なやつ)を貼ります。少しはみ出ていたのでこのあとやり直しました。 貼り付けるとこんな感じ。粘着面がはみ出たところは黒い紙を貼りました。頼りなさそうに見えますが結構しっかり固定されています。 取り付けイメージはこんな感じです! ドロップインフィルターのメリットはレンズ径ごとにフィルターを揃えなくても良いこと、レンズの後ろにフィルターがつき、周辺部が楕円形ににじむことを防げるとこ(ソフトフィルターを広角レンズにつけるとよくわかります)、前玉が飛び出ている魚眼レンズでもフィルターがつかえることなどがあります。 天候が良くなったら作例を出してみようと思います。(山﨑)

12/6 M42と月

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  忘年会の後、居残って撮影していたデータを画像処理できました。 前回の反省を踏まえて段階露出でHDR合成しています。今回はAffinityで前処理・合成→Photoshopで調整してみました。月明りがありましたが前回よりは階調が残せたかなと思います。 DSOは撮影と画像処理どちらも重要ですね。ついでに満月の翌日の月も撮影しています。 今回は手動フィルタードロワーを追加しましたが、M42-M48変換アダプタがゆるゆるで固定できなかったのでカメラの向きが調整できませんでした・・・。また部品待ちです。 撮影システムがうまくまとまるまで試行錯誤が続きそうです。山﨑 鏡筒・架台:StarQuest80SS+AZGTi カメラ:Neptune664C+QBPフィルターⅲ ‎2025‎年‎12月‎6‎日、‏‎22:59:34~‏‎23:12:36(さじアストロパーク) ライト4s×8枚,16s×8枚,64s×8枚,ダークなし,Gain 200 鏡筒・架台:StarQuest80SS+AZGTi カメラ:Neptune664C+QBPフィルターⅲ ‎ 2025‎年‎12月‎6‎日、‏‎22:47:58~(さじアストロパーク) 2.5s×2000フレーム,Gain 200 PIPP→AS!4→Registax→Lightroomで微調整

12/7 ①C/2025 T1(ATLAS) ②C/2025 R2(SWAN) ③C/2025 K1(ATLAS) ④240P(NEAT)

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 12/7夜、①C/2025 T1(ATLAS) ②C/2025 R2(SWAN) ③C/2025 K1(ATLAS) ④240P(NEAT)を撮ってみました。(前田 式部) ① C/2025 T1(ATLAS)  撮影日時 12/7 18:42 露出70秒 ② C/2025 R2(SWAN)  撮影日時 12/7 19:21 露出105秒  ずいぶん暗くなりました。 ③ C/2025 K1(ATLAS)  撮影日時 12/7 19:53 露出75秒  尾は出ているが核がはっきりしなくなり、ずいぶん暗く淡くなりました。 ④ 240P(NEAT)     撮影日時 12/7 20:29 露出90秒  共通データー   望遠鏡 カサイ シュワルツ150mm屈折(アクロマート)       0.8レデューサー f=960mm   赤道儀 アストロ光学 MEGA   カメラ キヤノン EOS kissX7i ISO3200   フィルター LPS-P1+セミアポフィルター

格安なんちゃってイプシロンの制作

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 現在セール特価37400円の13cm650mmF5反射です。これにケンコーのTリングEOSマウントに49mmケンコークローズアップレンズAC2を2つ接続して0.76Xのレデューサーを作り494mmF3.8のなんちゃってイプシロンを作りました。 2インチ差し込み部にレデューサーをセットした様子 ケンコーTリングEOSマウントからTリング部を外した物に49mmのAC2を2つ繋げて接続します。ケンコーのEOSマウントには49mmのレンズが直接ネジ込みできます。ケンコーのEOSマウントは現在製造終了になっているので、手に入らない場合は他社製の物に側方からネジ止めをするかエポキシ接着剤で固定する方法で作れます。AC2の右側の銀色の部分は2インチ差し込み部にきつくて入らなかったので外周を少し削っています。 ASI533MMProによるM42作例 (LRGB合成) 494mmF3.8 L画像 ASI533MMPro ゲイン250 露出1分X75  ゲイン100 露出4秒X100  露出合計81分 SPDX赤道儀 自宅にて撮影 RGB画像は笠井125SED 970mmF7.8とEOS-R6改造カメラで三朝高原で撮影したデータを使用 https://photohito.com/photo/12118093/ 今回とりあえず合成用に使いました。星が滲んでいるのはRGB画像の影響です。 130PDS 494mmF3.8 と 150PDS 570mmF3.8の兄弟写真鏡 130PDSの試写画像がASI2600MCProのAPSサイズまで充分使えるのが確認できたので、セール特価45100円の150PDSも追加購入しました。こちらも自作レデューサー使用で570mmF3.8になります。SkyWatcherの写真鏡としては15cmF4のクアトロ150Pがあり補正レンズで518mmF3.45になりますが、F4鏡筒はF5と比べて光軸調整や接眼筒のスケアリング調整が1段難しく、色々と改造したり手を加えて使うユーザーが多いようです。 今回のF5鏡筒ではそこまでシビアではありませんが使用上の注意点を以下に紹介します。自作0.76Xレデューサーをセットすると接眼筒を一番引っ込めた辺りでピントが合います。15cmでは少し余裕がありましたが、13cmではぎりぎりでした。もしピントが合...

週末の欲張り過ぎな星活(ASIAIR3台態勢で写真撮影)

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この原稿を書いている12月3日午後5時の時点では雪が降っていますが、先週末の土曜日曜は山陰の冬には珍しく二夜続きの(ほぼ)快晴でした。撮影した写真の画像処理をひと通り終えたのが、ほんの少し前です。画像処理に時間がかかった理由は2つあって、1つはASIAIR3台態勢で写真撮影を欲張ったため、もう1つはステライメージのトラブルと格闘しつつ、まだまだ不慣れなAffinityを使っていたためです。2台のASIAIRそれぞれのPlanモードで撮影を行い、残り1台で、29日は一眼レフカメラでの星野撮影、30日は木星のガイド微調整・動画撮影に集中しました。画像処理には、AffinityをメインにApple写真アプリの調整機能(ライト・精細度)も使っています。木星の写真のスタックには AutoStakkert 4を 、強調処理には Registax 6を使用しました。 月明かりや低空の大気の影響もあり、仕上がりは今ひとつです。(月草亭) 11月29日    秋冬の星雲・ 星団の撮影機材・プラン1 (APO Sonnar-T* 2/135・ASI 294MC Pro、f2・ SV240、 ASIAIR Mini) スパゲティ星雲 (総露出時間115分) 勾玉星雲・どくろ星雲とその周辺 (総露出時間120分) クラゲ星雲とその周辺 (総露出時間120分) ぎょしゃ座からふたご座までの星野 (AF-S Nikkor 58mm f1.4/G・D810A、 ISO200・f1.4・総露出時間120分、Star Enhanscer、ASIAIR Plus) 11月30日 秋冬の星雲・星団の撮影機材・プラン2 (APO Sonnar-T* 2/135・ASI 294MC Pro、f2・ V240、 ASIAIR Plus) カリフォルニア星雲 (総露出時間100分) アンドロメダ銀河 (総露出時間100分) ばら星雲 (総露出時間85分) プレアデス星団 (総露出時間75分) ヒアデス星団 (総露出時間100分) ばら星雲・プレアデス星団の撮影機材・プラン (FRA 400・ ASI 585MC Air、 Comet BP ) ばら星雲 (総露出時間105分) プレアデス星団 (総露出時間100分) 木星も撮影しました。シーイングはよくありません( 2〜3/5 )が、大赤斑が見えました。 Sky...

オリオン大星雲をAffinityでHDR合成してみました

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一昨日の夜(2025.11.29)、冬の定番オリオン大星雲と馬頭星雲を撮影し画像処理をしました。最終仕上げをAppleの写真アプリを使用した以外は、スタックから仕上げ処理までをAffinityのみで行いました。 オリオン大星雲では、±3EVの段階露出した画像をHDR合成しています。その詳細についてまとめてみました。 馬頭星雲では、「燃える木」が赤っぽくならないように、そこだけ彩度を落としています。 (月草亭)  撮影データ  撮影日時  2025.11.29 22:58 〜 11.30 2:13   撮影地  自宅(八頭町郡家)   マウント  AZ-GTi(赤道儀モード)    鏡筒  FRA400(レデューサー使用・280mmF4)  カメラ  ZWO ASI 585MC Air (サイトロン Comet BPフィルター使用)   総露出時間  オリオン大星雲58.4分(256秒・32秒・4秒×各12)、馬頭星雲105分(300秒×21)    導入・ 撮影  ASIAIR(PLANモード)   画像処理  Affinity、Apple写真アプリ(ライト・精細度) 露出段階ごとのスタック処理(FITS画像のRAW現像・コンポジット)の結果です。以下のような輝度差があります。 露出段階ごとにRAW現像とコンポジット 下からハイライト・中間調・シャドーの順にレイヤー化し、差の絶対値でブレンドして、ガイドのズレを確認します。 差の絶対値でガイドのズレを確認 まず、シャドーレイヤーを非表示にし、中間調レイヤーをピクセル移動させ、ハイライトレイヤーと位置合わせを行います。 位置合わせ(ハイライトと中間調) 同様に、中間調レイヤーを非表示にし、シャドーレイヤーをピクセル移動させ、ハイライトレイヤーと位置合わせを行います。中間調とシャドーで行っても良いと思います。 位置合わせ(ハイライトとシャドー) 全てのレイヤーを可視化させて、ガイドのズレが解消されているか確認します。 位置合わせ後の状態(差の絶対値) ブレンドモードを「差の絶対値」から「標準」に戻し、不透明度を調整します。いずれも25%で良い感じになりました。 ブレンドモード「標準」で不透明度各25%でフレンド その後は、いつものように、Affinityの機能やRC-Astroのプラグインフィルターを使って調整し...