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1月, 2026の投稿を表示しています

イルカ(ミルクポット)星雲の細部を写す

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 投稿者:ASHI58  高度は低いですが、山陰の冬場の少ない撮影日に貴重な存在の大きな星雲の一つがSH2-308のミルクポットです。イルカの頭部にも似て、青く、大変美しい星雲です。淡いので、撮影時間を多くとる必要があります。  この日は黄砂がまだ残っていて、特に低い高度のこの星雲には不利でした。彩度も低いです。炙りに炙ってなんとかイルカの形の構造が見えました。    次の写真はカメラがASI294MC-PROと、画角がASI715MCの1/3になる構図の、2年前に撮影したものです。こちらはカラフルに撮れています。 データ 鳥取市河原町小倉にて。2026年1月18日22:08 RASA8,IDAS NB1 Di,ASI715MC,EQ6R  ASI-PLUSガイド撮影 5分×25枚,ダーク,10.7℃ PixInsight,GX,SPCC,BXT,SXT,NXT

魔女の横顔星雲

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一昨日(1月18日)、エリダヌス座の魔女の横顔青雲(NGC 1909)を撮影しました。地球からの距離は800〜900光年、近くで輝いているオリオン座のリゲルが約860光年で、お互いが約40光年離れているということは、地球人が見ているIC1909は、840〜940年前のリゲルの光ということになるでしょうか。リゲルの圧倒的エネルギーと宇宙の壮大さに改めて驚かされます。(月草亭)  NGC 1909(魔女の横顔青雲) 撮影データ  撮影日時  2026.1.18 18:45 〜 1.19 01:04   撮影地  自宅(八頭町郡家)   マウント  AM5   レンズ  APO Sonnar-T* 2/135(f2.8)   カメラ  ASI 294MC Pro (IR/UVカット使用)   導入・ 撮影  ASIAIR(Gain120、180秒×116枚・総露出時間5時間48分、ディザあり)  画像処理  StellaImage 10、Affinity、180mm相当にトリミング ASIAIRのPLANモードで6時間(120枚)撮影しましたが、撮影途中でレンズヒーターのケーブルがピラー脚の突起部分に引っかかるアクシデントがあり、その影響によるガイドエラーと復旧操作による振動のために4枚がボツとなり、スタックできたのは116枚でした。後日さらに4時間程度撮影し、仕上がりを比較してみたいと思います。

1/17 ①24P/Schaumasse ②210P/Christensen ③29P/Schwassmann-Wachmann

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 1/17未明、①24P/Schaumasse ②210P/Christensen ③29P/Schwassmann-Wachmannの3彗星を撮ってみました。(前田 式部) ① 24P/Schaumasse  撮影日時 1/17 04:30 露出90秒 ② 210P/Christensen  撮影日時 1/17 04:57 露出90秒 ③ 29P/Schwassmann-Wachmann  撮影日時 1/17 05:27 露出94秒  共通データー   望遠鏡 ペンタックス 75EDHF f=500mm   赤道儀 ミザール AR-1   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200   トリミング 

1/14 ①SN 2025ahxd ②3I/ATLAS ③C/2022 QE78(ATLAS)

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 1/14夜、①SN 2025ahxd ②3I/ATLAS ③C/2022 QE78(ATLAS) の3天体を撮ってみました。(前田 式部) ① SN 2025ahxd  撮影日時 1/14 21:14 露出120秒  2025 12/22(UT)にうお座のUGC525に20.1472等で見つかった SN 2025ahxd (SN Ia)が明るくなっているとのことなので望遠鏡を向けてみました。目で見た感じ15等くらいか。 ② 3I/ATLAS   撮影日時 1/14 22:15 露出120秒 ③ C/2022 QE78(ATLAS)  撮影日時 1/14 23:06 露出100秒  共通データー   望遠鏡 カサイ シュワルツ150mm屈折 0.8レデューサー f=960mm   赤道儀 アストロ MEGA   カメラ キヤノン EOSkissX7i ISO3200   フィルター LPS-P1+セミアポフィルター   トリミング

APO Sonnar-T* 2/135用自作アングルチェンジャー

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 一昨日(1月11日)の投稿( → ChatGPTを活用して… )で、ツァイスのアポゾナー135mmF2とZWO ASI294MC Proの組み合わせによる天体写真撮影と画像処理の例を紹介しました。撮影した写真は縦構図です。このような場合、ドイツ式赤道儀に搭載するCMOSカメラのセンサーが横位置になるようにする必要があります。 いっかくじゅう座を撮影中のようすと作例 撮影ユニットは、レンズを鏡筒バンド、カメラを三脚アダプターで固定し、アルカスイスプレートで連結したものです。レンズの絞り値・フォーカス指標が視認しやすくなるように、カメラが90度回転した状態で固定されているため、この状態でセンサーは縦位置なっています。故に、今回の作例のように縦構図にするためには、ユニット全体を90度回転させた状態で搭載する必要があります(逆に、横構図の写真を撮りたい場合は、そのまま搭載すれば良いということになります)。 App Sonnar 135mm & ASI 294MC Pro 撮影ユニット 撮影ユニットのレンズとカメラは、ネジで固定されていて回転させることはできません。構図を変えるためには一旦金具から外す必要があり、使い勝手が悪くなります。そこでL字形状の金具を使用してアングルチェンジャーを自作し、撮影ユニットごと横倒しさせた状態で搭載できるようにしました。L字型金具は、壊れて使えなくなっていた低重心ガイドマウントのパーツを流用し、アルカスイスプレートとクランプを組み合わせて撮影ユニットを取り付けられるようにしたものです。 低重心ガイドマウントのパーツを流用したアングルチェンジャー 撮影ユニットをアングルチェンジャーに載せてガイド鏡とともにビクセンのマルチプレートに並列同架すると、撮影ユニットが中央に位置するので重量バランスがよくなります。ガイド鏡はタカハシの微動ステージ上に載せています。(月草亭) マルチプレートに並列同架した撮影ユニットとガイド鏡

7cmアクロマートレンズを用いた教育用屈折望遠鏡の試作

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 投稿者:ASHI58  前回 教育用ケプラー式望遠鏡の試作 で示したように、フレネルレンズや単一の凸レンズを対物レンズに用いた望遠鏡では、収差がひどくて実用に耐えません。  今回はヤフオクで1,000円で入手した、VixenのA70LF望遠鏡(ミニポルタ)の対物レンズを用いて、裸のケプラー式望遠鏡を試作しました。このレンズはアクロマートですが、高性能なレンズです。  筒に入れてないので、昼間の像は周囲から入ってくる光に邪魔されます。  夜間に星が出なかったので、1km先の信号機の光を撮影しました。  色収差も無く、天体撮影に使えるものになっています。約40倍で撮影しています。各パーツは3Dプリンタで作り、2本の直径1cmのアルミパイプで連結しています。対物、アリガタ(経緯台との連結部)、接眼の3つのパーツを示します。

ChatGPTを活用して天体写真撮影と画像処理をやってみました(いっかくじゅう座の星雲・星団)

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先週末金曜日(1月9日)の夜は、月明かりのない快晴で、絶好の写真撮影コンディションでした。今回は、チャッピー(ChatGPT)のアドバイスを参考に、望遠鏡2台体制でいっかくじゅう座の星雲・星団の撮影と画像処理をやってみました。月草亭の塔屋とフェンスの陰になってなかなか解けないバルコニーの雪を除けるところからのスタートでした。(月草亭) ※文章中、 太字・下線 がChatGPTの回答結果を参考にした箇所です。   撮影風景(月草亭のバルコニーに設置した2台の望遠鏡/294用のiPadと585用のiPhone) チャッピーで示されたデータをもとに、新旧2つのカラーCMOSカメラ(ASI 585MC AirとASI 294MC Pro)の特性を生かした撮影設定やStellaImage 10のRAW現像・コンポジット時の設定を試してみました。 ※こちらにまとめておきました →   294 vs 585:処理の違い比較 撮影はASIAIRのPlanモードでiPadとiPhoneによる同時進行です。高度が十分に高くなる21:00に撮影をスタートさせました。撮影時の Gain値は推奨値(585MC Air…252/294MC Pro…120) に設定 し、これまでやったことのなかったディザリング撮影もやってみました。望遠鏡のピント合わせと極軸調整時は、Androidタブレットや、携帯電話として使わなくなったご隠居iPhoneをWiFi接続して行うこともあります。撮影画像は雲の発生もガイドエラーもなく、すべてのショットを画像処理に使用することができました。 ダークフレーム撮影は翌日の日中に行いました。周囲が明るいとボディキャップをしていても光線漏れの影響を被ることがあるので(特に長秒時)、カーテンを閉め切った薄暗い室内のクローゼットの中で撮影しました。フィルムカメラ時代のダークバックに入れて撮影してみたこともありますが、冷却どころか熱がこもって加熱状態になり、大失敗した経験があります。火傷しそうなくらいカメラが高温になることもあるので危険です。 クリスマス星団・コーン星雲付近の星野と撮影機材 撮影データ  撮影日時  2026.1.9 21:00 〜 23:06   撮影地  自宅(八頭町郡家)   マウント  AZ-GTi    鏡筒   FRA400(レデュー...

1/9 ①C/2025 R2(SWAN) ②240P(NEAT) ③3I(ATLAS) ④C/2022 N2(PANSTARRS)

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 1/9夜、久しぶりの晴れが広がったので ①C/2025 R2(SWAN) ②240P(NEAT) ③3I(ATLAS) ④C/2022 N2(PANSTARRS)の4天体を撮ってみました。(前田 式部) ① C/2025 R2(SWAN)  撮影日時 1/9 20:56 露出120秒 ② 240P(NEAT)  撮影日時 1/9 21:44 露出110秒 ③ 3I(ATLAS)  撮影日時 1/9 22:02 露出120秒 ④ C/2022 N2(PANSTARRS)  撮影日時 1/9 22:25 露出120秒  共通データー   望遠鏡 カサイ シュワルツ150mm屈折(アクロマート)   0.8レデューサー f=960mm   赤道儀 アストロ MEGA   カメラ キャノン EOS kissX7i ISO3200   フィルター LPS-P1+セミアポフィルター   トリミング

しぶんぎ座流星群

 みなさま、あけましておめでとうございます🌅 天候に恵まれなかった年末年始の山陰ですが、4日の明け方の少しだけ晴れる予報... しぶんぎ座流星群を狙ってatom cam2のリアルタイム検出をかけておきました。 本当に数時間分でしたがバッチリ写っていました!画面中央に明るく輝いているのはアルクトゥルスですね。表示されている時計は少しずれがあります。(山﨑)

教育用ケプラー式望遠鏡の試作

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 投稿者:ASHI58  フレネルレンズや、アクロマートになっていない凸レンズで、どの程度望遠鏡として使えるか製作してみました。  フレネルレンズは直径30cm、f2のものです。軽くて、安価で大きなものが入手できるのが利点です。  ところが、像がいびつであり、しかも小さな点光源はフレネルレンズの構造上、回折格子にもなっているため、光が回折して輝点を中心に拡大したいびつな光のパターンが出来、また、盛大に色収差が出ます。とても実用に耐えません。レンズの歪みと光の回折が難点です。  以前太陽炉として1m四方のフレネルレンズで、スターリングエンジンを動かしてました(昔のホームページが削除され、動画がありません)が、太陽の光をある程度広がった範囲に収束させるとか、ディスプレイとして部屋にぶら下げるくらいしか使えません。  次に安価な直径10cm、f3の凸レンズを使ってみました。アクロマートのように色収差の補正が無いので、アクロマートの利点を学ぶのには好都合です。    色収差に加え、周辺像はピントが合いません。レンズの設計に難点があり、中心にピントを合わせると周辺がぼけます。像面湾曲、球面収差等が生じています。  望遠鏡の自作は楽しいです。対物用にはアクロマートレンズが必要です。アリババの通販で数千円で各種サイズ、焦点距離のものが売られてますが、口径10cmを超えると1万円以上します。しかも、使ってみないと性能に大きな差があり、失敗のリスクもあります。日本の光学機器販売店のものは高価ですが、信頼性が高いです。  3Dプリンタが安価になり、精度の高い望遠鏡部品を自作できるようになりました。色収差が原理的に生じない反射望遠鏡は、工作が複雑になりますが、実用になるものができます。